2月17日(火) 4:30
石油ストーブと石油ファンヒーターの1ヶ月間の燃費がどのくらい異なるのか見ていきましょう。どちらも木造10畳用を1日8時間、1ヶ月間(30日)使用するとします。
電気代の計算式は「消費電力(キロワット)×電力単価(円/キロワットアワー)×時間」です。電力単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価である「31円/キロワットアワー」とします。
灯油代は、経済産業省資源エネルギー庁の2026年1月26日時点の価格である、121.2円/リットルとします。
某メーカーの石油ストーブの燃料消費量は、0.355リットル/アワーです。この石油ストーブを使用したときの1ヶ月の灯油代は、0.355リットル/アワー×121.2円×8時間×30日=1万326.24円となります。
なお、石油ストーブは乾電池式のため、電気代はかかりません。
某メーカーの石油ファンヒーターの燃料消費量は、0.360〜0.072リットル/アワーでした。ここでは、最小値の0.072リットル/アワーで計算してみましょう。
まず、1ヶ月の灯油代は、0.072×121.2円×8時間×30日=2094.336円となります。
石油ファンヒーターは電気代がかかります。この石油ファンヒーターの消費電力は、小火力時で62ワットのため、1ヶ月の電気代は、0.062キロワット×31円×8時間×30日=461.28円です。
灯油代と電気代を合わせると、1ヶ月で2555.616円かかることになります。
石油ストーブと石油ファンヒーターを比べると、石油ファンヒーターのほうが7770.624円安いことが分かります。このことから、石油ファンヒーターのほうが家計の助けになるといえるでしょう。
ただし、契約している電気会社のプランや使っているメーカーによって消費量は異なるため、あくまで参考程度にしておきましょう。また、石油ファンヒーターは最小火力時の値で試算しているため、実際の使用状況によって差額は小さくなる可能性があります。
石油ストーブと石油ファンヒーターは、どちらも灯油を燃料にする暖房機器ですが、仕組みや使い勝手、燃費効率には違いがあります。
石油ストーブは、灯油を燃やして発生した熱を、そのまま周囲に放出して部屋を暖める暖房器具です。
石油ストーブのメリットは、ほとんど電気を使わずに動く点です。点火時を除けば電源が不要なため、停電時でも使用できます。灯油さえあれば、災害時や冬場の非常用暖房として役立つでしょう。さらに、エアコンのように空気が乾燥しにくく、部屋の加湿効果がある点も魅力といえます。
ただし、火力の調整幅があまり広くなく、芯を調整したとしても、灯油の消費量は大きくは変わりません。そのため、弱運転にして節約するという効果はあまり期待できないでしょう。
石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させた熱をファンで送り出し、温風として部屋全体に循環させるタイプの暖房機器です。
最大の特徴は、火力の調整幅が広いことです。設定温度に応じて燃焼量を細かく制御でき、室温が上がると自動的に火力を落としたり、一時停止したりします。そのため、必要以上に灯油を燃やさず、無駄な消費をおさえやすくなっています。
さらに、電子制御によってさまざまな便利機能が搭載されている点も特徴の1つです。例えば、温度センサー、タイマー運転、省エネモード、燃料残量表示などがあり、機種によってはリモコン操作や風向きの自動調整も可能です。
石油ストーブと石油ファンヒーターの1ヶ月の燃費を比較すると、石油ファンヒーターのほうが約7770円安いことが分かります。この差が生まれる理由は、石油ファンヒーターが電子制御によって火力を自動調整し、必要な分だけ灯油を燃やす仕組みになっているからです。
一方、石油ストーブは燃料消費量の調整幅が小さく、弱めにしても灯油の使用量が大きく減らないため、結果として燃費が悪くなりがちです。
石油ストーブには、電気をほとんど使わない、停電時でも使える、加湿効果があるといったメリットもありますが、日常的な暖房費をできるだけおさえたい場合は、石油ファンヒーターのほうがよいといえるでしょう。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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