夫が「退職したら好きな時間にタクシー運転手として働こうかな」と言います。歩合制で収入が不安定と聞きますが、老後の仕事として選んでも大丈夫なのでしょうか?

夫が「退職したら好きな時間にタクシー運転手として働こうかな」と言います。歩合制で収入が不安定と聞きますが、老後の仕事として選んでも大丈夫なのでしょうか?

2月16日(月) 22:00

家族から、退職後に「好きな時間にタクシー運転手として働く」という話が出ると、自由そうに見える一方で「歩合で収入が読めないのでは」と不安になる方もいるでしょう。 タクシー運転手が老後の仕事として向くかどうかのポイントは、収入の波に耐えられる家計か、体調と生活リズムに無理が出ない働き方か、始める前に条件を確認できるかの3つです。 本記事ではタクシー運転手の収入の仕組み、体への負担、始める前に家族で確認したい点を整理します。

タクシー運転手の収入はなぜ不安定になりやすい?

タクシー運転手の仕事は売り上げ(運賃収入)に連動する部分が大きく、天候や季節、曜日、時間帯で収入が変わりやすい仕事です。
 
雨の日や繁忙期は売り上げが伸びやすい一方、閑散期や体調不良などで出勤が減ると売り上げが落ち、月の収入に差が出やすくなります。歩合制だと月によって収入が大きく変わりやすいのは、この構造が理由です。
 
ただし実際は、すべてが完全歩合というより、基本給や手当、一定期間の給与保証を組み合わせる会社も多く、波を小さくする仕組みがあります。ただし、内容は会社ごとに違うため、「保証はいつまでか」「条件はあるか(一定の勤務日数など)」「研修期間はどうなるか」を確認しないと、思っていた内容と違うことがあります。
 
家計の考え方としては、タクシー収入を「生活の柱」にするのか、「年金+α」にするのかで難度が変わります。年金で固定費がまかなえていて、タクシー収入は旅行代や趣味費に回す位置づけなら、月ごとの波があっても心が折れにくいでしょう。
 
一方、生活費の穴埋めが目的なら、波はストレスになりやすいので、給与の保証や手当がしっかりしている会社や、安定して勤務日数を確保できる働き方を選ぶほうが安心です。
 

老後の仕事として気をつけたいのは「体」と「生活リズム」

タクシーは座り仕事に見えますが、長時間の運転は集中力を削ります。渋滞や悪天候、夜間の運転もあり、気疲れが積み重なることもあります。
 
会社によっては「隔日勤務」といって、2日分の勤務を1勤務でまとめて行い、翌日が休みになりやすい働き方があります。この働き方が合う人には休みがまとまって便利ですが、合わない人には生活リズムが崩れて体調を崩す原因になりがちです。
 
安全面は制度が整備され、運転者の労働時間や休息の基準も見直されています。ただし、制度が整っていても無理をすると続きません。自分の体調に合う働き方を最初から選ぶことが大切です。
 
例えば、最初は日中だけ・週2〜3回など控えめな勤務時間から始め、慣れてから増やすほうが失敗しにくいでしょう。定年退職後の仕事は、「頑張れば何とかなる」より、「無理しない働き方」が長続きのカギとなります。
 

タクシー運転手の仕事を始める前に家族で確認したい3つのチェックポイント

タクシー運転手の仕事は、始めてから「思っていたのと違った」となりやすい点もあります。後悔を減らすために、応募や免許取得の前に、家族で次の3つだけは確認しておきましょう。
 
まず、1つ目は免許と費用です。タクシーは普通二種免許が必要ですが、会社が取得費用を支援するケースもあります。ただし、一定期間の勤務継続が条件だったり、途中退職で返金が必要になったりすることがあります。面接時に概要を確認し、入社時には書面で条件を必ず確認しましょう。
 
2つ目は、研修と「すぐ自由に働けるか」です。免許を取ればすぐに働けるわけではなく、多くのタクシー会社では講習や社内研修、乗務開始までの手順を踏んでから乗務が始まります。退職したらすぐ少しだけ働くつもりでも、実際は準備期間が必要になることがあるため、事前にスケジュールを確認しておきましょう。
 
3つ目は、働き方の自由度です。「好きな時間に」という希望は魅力的ですが、現実には「稼ぎやすい時間帯」があり、希望通りの短時間だけで十分な収入になるとはかぎりません。日中限定にしたいのか、週何日までにするのか、隔日勤務は避けたいのか、など希望条件を伝え、その条件で働ける会社かを面接前に確認しましょう。
 

タクシー運転手は収入の波を見込んで、無理のない形で始めよう

タクシーは歩合の影響で収入がぶれやすい仕事ですが、会社によっては基本給や保証で波を抑える仕組みもあります。老後の仕事として選ぶなら、タクシー収入を「年金+α」に置き、勤務回数や時間を控えめに設計し、免許費用や保証の条件を契約で確認することが重要です。
 
夫婦で「何のために働くか」をそろえ、無理のない働き方ができる会社を選べれば、老後の現実的な選択肢として十分検討できるでしょう。
 

出典

厚生労働省 自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト ハイヤー・タクシー運転者の改善基準告示
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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