2月17日(火) 4:40
准看護師と看護師の違いについて、免許の種類、仕事内容を比較していきます。
看護師資格のなかで区分されているのではなく、准看護師と看護師は別の資格です。公益社団法人日本看護協会によると、准看護師は都道府県知事の免許です。一方、看護師は厚生労働大臣の免許となる国家資格になります。また、基礎教育の条件も表1のように異なります。
表1
| 准看護師 | 看護師 | |
|---|---|---|
| 養成施設の入学条件 | 中学校卒業以上 | 高校卒業以上 |
| 最低年数 | 2年以上 | 3年以上 |
| 必要単位(時間) | 1890時間以上 | 102単位以上 |
出典:公益社団法人日本看護協会「准看護師制度について」を基に筆者作成
准看護師と看護師は、診察や手術の補助、カルテ入力など、仕事内容自体に大きな差はありません。
しかし、保健師助産師看護師法第5条・第6条によると、看護師は「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」、准看護師は「都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条(第5条)に規定することを行うことを業とする者」です。
つまり、看護師は自己判断で対応をすることもありますが、准看護師は医師や看護師から指示を受けて業務を行う必要があります。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師と看護師の平均賃金は以下の通りです。
決まって支給する現金給与額:29万4300円
年間賞与その他特別給与額:64万100円
年収の目安(決まって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額):417万1700円
決まって支給する現金給与額:36万3500円
年間賞与その他特別給与額:83万5000円
年収の目安(決まって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額):519万7000円
あくまでも目安ではありますが、年収は102万5300円の差があります。将来の収入アップや仕事の幅を広げたいと考えているのであれば、看護師を目指すことは選択肢の1つといえるでしょう。
准看護師を取得してから看護師になる場合、看護師養成施設で2年間学び、看護師の国家試験に合格する必要があります。ただし、中学校を卒業してすぐに准看護師の養成施設に入り、准看護師資格を取得して働いている場合は、3年以上の実務経験も必要です。
さらに、准看護師の人で7年以上の実務経験があれば、通信課程に2年以上通う形で、看護師の国家試験を受けられるようになります。働きながら看護師資格の取得を目指す場合は、自分に合った方法で学べる養成施設を選ぶとよいでしょう。
准看護師と看護師の平均賃金を比較すると、年収は102万5300円の差がありました。そのため、看護師資格を取得すると年収が100万円以上高くなる可能性もあります。
また、准看護師と看護師の仕事内容の差は、指示を受けたうえで対応するか、自己判断でも対応できるかです。将来的に自分の判断でできることを増やしたいという場合は、看護師資格の取得を目指すとよいでしょう。
准看護師資格を取得していると、養成施設での課程は2年以上でも問題ありません。ただし、条件によっては一定期間以上の実務経験が求められる場合もあるので、注意しましょう。
厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査
公益社団法人日本看護協会 准看護師制度について
デジタル庁 e-Gov法令検索 保健師助産師看護師法(昭和二十三年法律第二百三号) 第一章 総則 第五条, 第六条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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