3月から4月にかけては、全国的に引っ越し需要が高まる時期となる。料金が高くなるだけではない。希望する日時に引っ越ししたい場合、数か月前から見積もりや予約を取らないと信頼できる業者を使えないことも。
今回、引越しに関するトラブルを話してくれたのは、繁忙期に業者が見つからず散々な目にあった柴田紀子さん(仮名・26歳)。会社の転勤に伴い引っ越したのだが、業者選びを失敗……。案の定、面倒な事態に陥ってしまう。
見積もりの時点で暗雲が…
「昨年の3月末に引っ越しをしたのですが、仕事があまりに忙しすぎて予約するのを忘れていたんです。動きはじめたのが3月に入ってからで、信頼できそうな大手の業者はすべて予約で一杯に。仕方なく大手以外の業者を探したのですがそれでも見つからず、最終的には地元にある小さな会社に頼むことになった。これまで、大手の業者にしか頼んだことがなかったので心配でしたが、とにかく引っ越しを完了しなければ仕事に支障が出るので、仕方なく申し込みしました」
いきなり躓いてしまった柴田さん。実は、見積もりでも一悶着を起こしたそうだ。
「なかなか業者との都合が合わず、荷物を下見してもらうことなく見積もり書を作らなければいけなくなった。正確な値段が出るのか不安でしたが、スケジュールが迫っていたので仕方なく受け入れたんです。引っ越しは、都内から北関東の某所だったのですが、繁忙期ということもあり想定していた金額より2倍近く高い見積もりで……。何度か安くできないか交渉したのですが、業者の営業と険悪な雰囲気に。時間的に断る余裕もないので、最終的に業者が提示する金額でお願いするしかありませんでした」
現場を混乱させた業者の失態
不穏な雰囲気のまま柴田さんは引っ越したのだが、作業の当日もいろいろとトラブルが起きてしまったという。
「引っ越し当日、なかなか業者が来ず……。道に迷ったようで、到着が30分ほど遅れたんです。しかも、当日の作業中に、トラックの駐車を巡って管理会社からクレームが。車を移動したりと余計な手間が増え、一向に作業が進まなく、どんどん時間が過ぎていきました。しかも、途中で他の現場を手伝わなければいけないからと作業員が一人減ることに……。結局、予定より1時間30分ほど遅れて新居へ出発することになりました」
トラックが新居に着かない
当日は、レンタカーで都内から群馬県の新居へ向かった柴田さんだが、引っ越し先でもトラブルが待ち受けていたという。
「同時に出発したのに、私が到着した1時間後にトラックが新居に着いたんです。なんで遅かったのか聞くと、会社の規定で昼休憩を取らないといけなくて、ごはんを途中で食べていたと言うんです。昼食を取るなとは言いませんが、こちらに教えてくれればゆっくり新居に向かうことができた。私は何も食べずに急いで新居に向かっていたので、イライラが込み上げてきました」
請求書には「想定外」の数字が……
なんとか新居への引っ越しを終えた柴田さん。しかし、引っ越し後にもその業者は一悶着を起こすのだ。
「請求書の額が、見積もりより高くなっていたんです。理由を聞くと、延滞料金に加えて聞いていたより荷物の量が多かったので、追加費用が発生したとのこと。荷物の量は、こちらも下見をお願いできなかったので百歩譲れますが、延滞料金は作業員の休憩時間や、トラックの駐車トラブル、30分も遅刻した時間が含まれている。納得いかないのでクレームを営業に伝えたのですが、30分の遅刻を差し引いても、延滞料金はかかると譲らなかった。それに、従業員の昼休憩は契約書にも書いていると主張してきたんです。転勤先での仕事も忙しく、最終的にはめんどくさくて請求額をそのまま払うことにしたのですが、いまでも腑に落ちない気持ちでいます」
よく聞く引っ越しトラブルに、次々と巻き込まれた柴田さんは、業者選びが一番大切だと力説してくれた。
「準備不足だった自分にも責任はありますが、それにしても今回はひどかった。大手なら教育も行き届いているでしょうし、少なくとも遅刻はない。今度引っ越しをする時は、事前にしっかり準備をして大手の業者に頼もうと思います」
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名のしれた大手の業者の方が良いとは一概に言えないが、安心してお願いできるのは事実だ。業者選びで失敗しないよう、計画性を持ったスケジュールを立てることをおすすめする。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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