高齢の母は「電気代がもったいないから」と入浴前の“浴室暖房”をつけようとしません。ヒートショックが心配なのですが、電気代ってそんなにかかるものでしょうか?

高齢の母は「電気代がもったいないから」と入浴前の“浴室暖房”をつけようとしません。ヒートショックが心配なのですが、電気代ってそんなにかかるものでしょうか?

2月16日(月) 2:30

冬場の入浴時に懸念される「ヒートショック」。暖かい居室から寒い脱衣所や浴室へ移動することで血圧が急激に変動し、体に大きな負担がかかるとされています。 特に高齢者は血管の弾力性が低下しやすく、温度差の影響を受けやすいといわれています。一方で、「浴室暖房を使うと電気代がかかる」として使用を控える家庭もあるようです。実際のところ、浴室暖房の電気代はどの程度なのでしょうか。 本記事では一般的な浴室暖房の消費電力をもとに試算し、ヒートショック対策としてできることについても整理します。

浴室暖房の消費電力はどれくらいか

家庭用の浴室暖房乾燥機の暖房機能は、機種にもよりますが、おおむね1100W~1300W程度の消費電力とされています。ここでは中間値として1200W(1.2kW)を目安に計算します。
 
電気料金単価を1kWhあたり31円と仮定すると、1時間あたりの電気代は次のようになります。
 
・1.2kW×1時間×31円=約37円
 
つまり、1時間使用しても40円前後という計算です。仮に1時間しっかり温めたとしても、数十円程度の負担となります。
 

入浴前30分の使用ならいくらか

実際には、入浴前に30分ほど暖房をつけるケースが多いと考えられます。その場合の電気代は、「1.2kW×0.5時間×31円=約18~19円」となる計算です。
 
仮に毎日30分使用した場合でも、1ヶ月(30日)で540~570円程度です。消費電力を上限の1300Wで計算しても、月額はおおむね600円程度に収まります。使用時間が短ければ、その分さらに抑えられるでしょう。
 
電気料金単価は契約している電力会社やプランなどによって異なりますが、一般的に「浴室暖房を使うと数千円単位で増える」といった水準ではないことが分かります。
 

ヒートショック対策としてできること

ヒートショックは、急激な温度変化による血圧の上下動が一因とされています。そのため、浴室・脱衣所と居室との温度差をできるだけ小さくすることが基本的な対策です。
 
浴室暖房の使用は有効な方法のひとつですが、他にもできる工夫があります。例えば、脱衣所に小型の暖房器具を設置して室温を上げておくことも有効です。
 
また、湯温を必要以上に高くしないことも重要です。熱すぎるお湯は血圧変動を大きくする可能性があるとされており、適度な温度での入浴が望ましいと考えられています。
 
さらに、入浴前にコップ1杯程度の水分を補給することや、家族がいる場合には声かけを行うことも事故防止につながります。加えて、浴槽から立ち上がる際には急に動かず、ゆっくりとした動作を心がけることも血圧の急変を防ぐ一助になります。これらの対策は、大きな費用をかけずに実践できる方法といえるでしょう。
 

まとめ

一般的な浴室暖房(1100W~1300W程度)を入浴前に30分使用した場合、電気代は1日あたり20円前後、1ヶ月でも500~600円程度と試算されます。使用時間を限定すれば、家計への影響は比較的小さい水準と考えられます。
 
ヒートショックは高齢者にとって重大な健康リスクとなり得るため、電気代だけで判断せず、安全対策とのバランスを考えることが重要です。
 
浴室暖房の活用に加え、脱衣所の暖房、湯温の調整、水分補給、ゆっくりとした動作など複数の方法を組み合わせながら、無理のない範囲で安全性を高めることが現実的といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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