日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『スペルマゲドン』をレビュー!

思春期の少年の体内で繰り広げられる、“精子の世界を描く”前代未聞のインナーワールド・アドベンチャー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『スペルマゲドン』をレビュー!

2月14日(土) 17:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。精子が歌って踊って大暴走!?精子たちのドタバタ大冒険!***

『スペルマゲドン』 評点:★2.5点(5点満点) 2024©74 ENTERTAINMENT AS

2024©74 ENTERTAINMENT AS



若者が安心して避妊・中絶できる社会とは体内を舞台に、精子を擬人化したコメディ、というと古くはオムニバス映画『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(1972年)の一編「ミクロの精子圏」や『ベイビー・トーク』(1989年)のオープニングが思い浮かぶが、本作はピクサー調のアニメーションで精子たちの日常と冒険を描く。

同時に本作はサマーキャンプで初めてセックスする高校生のカップルの物語でもあり、そこにジレンマがある。

というのも、精子たちが本懐(?)を遂げてしまうと、初めて同士でセックスした高校生カップルが妊娠してしまうからだが、そこで本作はコンドームはもとより、殺精子クリーム、アフターピル、さらに経口中絶薬と、バリエーション豊かな避妊・中絶のオプションを提示してくれるところに工夫がある。

大人やクリニックには若者の性と妊娠の悩みをしっかり受け入れる用意がある、と高らかに宣言するところは、ほとんど教育的と言っていいほどだ。

タブーと法律で若者を性の知識や避妊のオプションから遠ざけ、不幸を再生産し続ける本邦と、本作が撮られたノルウェーとの環境の違いに思いを馳せずにはいられない。

STORY:思春期真っただ中の少年イェンス。気になる女の子とキスを交わした瞬間、彼の体内で血液や細胞が大暴走を始め、やがて精子たちの命がけのレースが幕を開ける。精子たちは、外の世界を目指して必死に泳ぎ続けるが......









監督:トミー・ウィルコラ、ラスムス・A・シーヴァートセン

声の出演:アクセル・へニーほか

上映時間:80分



全国公開中



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