日本の公立小学校に通う1年生と6年生の学校生活に1年間に渡って密着した「小学校それは小さな社会」ならびに、アメリカの撮影クルーとともに甲子園に挑戦する球児と指導者へ長期取材を敢行した「甲子園フィールド・オブ・ドリームス」、2作のドキュメンタリーが2月19日からNetflixで初配信が決定した。
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【動画】「小学校それは小さな社会」予告編
両作のメガホンを取ったのは、イギリス人の父と日本人の母を持つドキュメンタリー監督・山崎エマ。「小学校それは小さな社会」は、公立小学校で150日、のべ4000時間にわたる長期取材を実施。掃除や給食の配膳などを子どもたち自身がおこなう日本式教育「TOKKATSU(特活=特別活動)」の様子もふんだんに収めながら、さまざまな役割を担うことで集団生活における協調性を身につけていく子どもたちの姿を映しだす。
2024年12月の公開以降、教育関係者だけでなく一般の映画ファンにまで観客層を広げ、山崎監督が日本全国の劇場を巡って行った舞台挨拶は連日満席に。ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットを記録し、公開終了後も各地で上映会の開催を希望する声が上がり、劇場上映および上映会を通じて、のべ10万人規模の観客が映画を鑑賞した。教育大国フィンランドでは4カ月のロングランヒットを記録するなど、海外からも注目を集めた。
さらに本作から生まれた短編版「Instruments of a Beating Heart」が、第97回アカデミー賞「短編ドキュメンタリー部門」に、 日本人監督による日本題材の作品として初めてノミネートされるなど話題を呼んだ。なお、「小学校それは小さな社会」は、FODおよびU-NEXTでも3月5日から配信開始予定。
「甲子園フィールド・オブ・ドリームス」は、2018年に記念すべき100回大会を迎えた夏の甲子園を追った日米合作のドキュメンタリーで、全世界に配信される。「高校野球という日本独自の文化を海外に紹介したい」という思いを抱いた山崎監督が、アメリカの撮影クルーとともに大会へ挑む激戦区の雄・横浜隼人高校と、大谷翔平や菊池雄星を輩出した岩手県・花巻東高校の球児と指導者へ1年間におよぶ長期取材を敢行。後にメジャーリーガーとして活躍することになる選手たちの原点を描き出すほか、山崎監督ならではの視点で、高校野球を日本社会の縮図と位置づけ変わりゆく時代の空気を切り取り、青春のすべてをぶつける高校球児と、指導者たちの葛藤や喜びなどを見つめている。
なお、山崎監督初の著書「それでも息子を日本の小学校に通わせたい」が3月18日に発売されることも決定した。山崎は、家庭では徹底したバイリンガル教育を受けて育ち、6歳で親元を離れて通ったイギリスの小学校をはじめ、大阪の公立小学校、神戸のインターナショナルスクール、アメリカ・ニューヨーク大学と、各国の多様な教育現場を経験してきた。そんな山崎が、「それでも息子を日本の小学校に通わせたい」と考える理由とは何なのか。幼少期から現在にいたるまでの様々なエピソードをたどりながら、世界が注目する日本の小学校教育が持つ唯一無二の特徴、そして今の時代だからこそ生かせる「強み」を、山崎ならではの視点で浮き彫りにしていくという。
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小学校それは小さな社会
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