ワーナー買収が年末までに完了しなければ6.5億ドル上乗せパラマントが表明

買収の行方はどうなる?

ワーナー買収が年末までに完了しなければ6.5億ドル上乗せパラマントが表明

2月13日(金) 13:00

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デビッド・エリソン率いるパラマント・スカイダンスは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下WBD)に対する敵対的買収提案を強化し、2026年12月31日までに取引が完了しない場合、四半期ごとに1株当たり25セント(約6億5000万ドル相当)を追加で支払うと発表した。米バラエティが報じた。

この買収額引き上げは、パラマウント側がNetflixによるWBD買収案よりも、自社案の方が規制当局の承認を得やすいとの自信を示すものだ。パラマウントや部関係者は、NetflixがHBO Maxを獲得すればサブスクリプション配信市場で実質的な独占に近づくと主張してきた。一方、Netflixは「仮にHBO Maxを保有しても米国のテレビ視聴シェアは10%にとどまり、YouTubeを下回る」と反論している。

さらにパラマウントは、WBDがNetflixとの契約を解消する際に発生する28億ドルの解約金を全額負担するとも表明。WBD株主が1株30ドルの現金での買収提案を受け入れた場合、同社がその費用を肩代わりする。

加えて、WBDが債務交換に伴って負担する可能性のある最大15億ドルの資金調達コストについても、パラマウントが全額補償するとした。規制当局により取引が阻止される可能性は低いとしつつ、取引が実現しなかった場合でも58億ドルの解約金を減額しないと明言している。

改訂提案に伴い、公開買付の期限は2026年3月2日まで延長された。WBDは3月下旬から4月初旬にかけて、Netflix案についての株主特別総会を開く見通しだ。WBD取締役会はこれまで8回にわたりパラマウントの提案を拒否し、Netflixの1株27.75ドルで映画・テレビスタジオとHBO Maxを取得する案を支持する姿勢を崩していない。

パラマウントのデビッド・エリソンCEOは声明で、「1株30ドルの全額現金提案は、WBD株主が得るべき価値を最大化するという当社の強いコミットメントを明確に示すものだ。規制面の見通し、価値の確実性、市場変動への保護を提供する」と述べた。

資金繰りのめどはついているとされ、デビッドの父でオラクルの会長であるラリー・エリソンとレッドバード・キャピタルからの436億ドルのエクイティ・コミットメントに加え、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、アポロから540億ドルの融資の確約を得ているという。さらに中東系の政府ファンドによる出資や、ラリー・エリソンによる433億ドルの個人保証が付く。

一方、WBDは2026年第3四半期に、CNN、TNT、TBS、Food Network、HGTV、Discovery+などを含むDiscovery Globalをスピンオフする計画を掲げている。パラマウントは、Discovery Globalの負債水準次第ではNetflix案の実質価値が1株26.75ドル程度に低下する可能性があると試算し、自社の30ドル案が約12%上回ると主張している。

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Photo by Anna Barclay/Getty Images
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