36歳なのに「俺はまだ欲しくない」→でも「別れるくらいなら子どもがいたほうがマシ」という夫の妥協にモヤモヤ【作者に聞く】

うちの夫は子どもがほしくない/画像提供:(C)グラハム子/竹書房

36歳なのに「俺はまだ欲しくない」→でも「別れるくらいなら子どもがいたほうがマシ」という夫の妥協にモヤモヤ【作者に聞く】

2月13日(金) 7:00

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夫に「別れる」と言ったら、「別れるくらいなら子どもがいたほうがマシだわ」といった
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グラハム子さん(@gura_hamuco)の新刊『うちの夫は子どもがほしくない』(竹書房)は、結婚5年目で子どもを望む36歳の妻・ミカと、話をはぐらかし続ける同い年の夫の姿を描いている。本作は「子どもがほしい女性」と「欲しくない男性」双方への丁寧な取材を重ねて描かれた意欲作だ。


■取材でわかった欲しくない派の本音
うちの夫は子どもがほしくない01
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作者のグラハム子さんは、取材を通して「欲しくない」という心理の解像度が上がったと話す。なかでも「子を持つことが一人前、幸せの象徴ではない」という言葉に強く共感したという。かつては社会に認められるツールとして子どもを持つ側面もあったが、現代ではその必要はない。むしろ、そのために誕生させられるのは子どもに失礼だという考え方だ。子どもを大切な存在だと思っているからこその、重い選択なのだとわかったという。

心情面については、取材した4名全員の考えを混ぜ込んで描いている。対等な夫婦を描くため、年齢を同い年に設定し、経済力や健康問題などはあえて排除した。取材をすることで自身の知らない世界を知れるのは、漫画家業をしていておもしろいと感じるポイントだと語る。

■子どもの有無を超えた夫婦の問題

本作のテーマは単なる子どもの有無ではなく、もっと広い「夫婦の問題」である。愛情があるからこそ相手を尊重したいと願うが、それが自分を抑圧することにつながり、苦しくなる。ミカが価値観の不一致に耐えかねて別れを口にしたとき、夫は「わかった。作ろう」と答える。だが、その言葉は「別れるくらいなら子どもがいるほうがマシ」という妥協に近いものだった。

読者からは「誠意がなさすぎる」「時間は取り返しがつかない」といった厳しい声も届くが、夫側にもそう考える理由があった。主人公が自分の生き方を見つけていく過程を、夫側の心理とともに丁寧に描いている。自分ならどちらに近いか考えながら、二人が出す結論を見届けてほしい。そのほか、グラハム子さんはさまざまな話題作を手がけており、今後の活躍も期待される。

取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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