全米俳優組合、ハリウッドスタジオとの契約交渉を開始

全米俳優組合、ハリウッドスタジオとの契約交渉を開始

2月12日(木) 12:00

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2023年のハリウッド史上最長となる俳優ストライキから3年足らず、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が、映画スタジオや配信大手などで構成される全米映画テレビ製作者協会(AMPTP=Alliance of Motion Picture and Television Producers)との新たな契約交渉を正式に開始したと、米デッドラインが報じた。

2月9日にAMPTPとSAG-AFTRA指導部が交渉のテーブルについた。両者は数カ月前から非公式に優先事項をすり合わせており、2月7日にはSAG-AFTRAの全国理事会が組合の公式提案パッケージを承認している。なお、両者はメディアへの情報遮断に合意しており、交渉の詳細が表に出てくる可能性は低い。

2023年のストライキは118日間に及び、ハリウッドに大きな打撃を与えた。このストライキでSAG-AFTRAはAI技術に関する初の保護条項を勝ち取ったが、その後のAI技術の急速な進化により、条項の更新・強化が今回の交渉でも焦点になるとみられている。

最大の課題は医療保険だ。SAG-AFTRAだけでなく、全米監督組合(DGA)や全米脚本家組合(WGA)を含む3組合すべてが、雇用の激減と医療費高騰により年金・医療制度の赤字に苦しんでいる。このほか、ストリーミング作品の残余報酬(レジデュアル)や、ワーナー・ブラザースの買収問題も議題に上る見通しだ。

SAG-AFTRAの会長を務めるのは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのサムワイズ・ギャムジー役で知られるショーン・アスティンだ。アスティンは先月のデッドラインのインタビューで、特定の問題を突出させることに慎重な姿勢を見せた。「どれかひとつ、あるいは3つを選んで優先するという考え方は、我々のニーズとまったくかけ離れた物語を作ってしまうかもしれない」と語っている。

一方、クリストファー・ノーラン監督が会長を務めるDGAも、同日にSAG-AFTRAへの連帯声明を発表した。「監督、演出チーム、俳優、そしてすべてのクリエイティブな労働者は、公正な報酬、世界水準の退職・医療給付、持続可能なキャリア、そして我々の貢献が尊重される未来という共通の目標を持っている」とDGAは表明している。

SAG-AFTRAの現行契約は6月30日に期限を迎える。WGAは3月6日、DGAは5月にそれぞれ交渉を開始する予定で、SAG-AFTRAには約1カ月の交渉期間がある。組合側はストライキの可能性を排除していないが、前回のような全面対決に至るかは不透明だ。いずれにせよ、AIを巡る攻防が今回の交渉の行方を左右することになりそうだ。

【作品情報】
ロード・オブ・ザ・リング

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Photo by Michael Buckner/Variety via Getty Images
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