全米監督組合(DGA)賞で長編映画監督賞を受賞したばかりのポール・トーマス・アンダーソン監督と、レディオヘッドのギタリストで映画音楽家のジョニー・グリーンウッドが共同声明を発表し、メラニア・トランプ大統領夫人のドキュメンタリー映画「メラニア」に使用された楽曲の削除を求めたと、米バラエティが報じている。
問題となったのは、アンダーソン監督作「ファントム・スレッド」(2017)の劇伴音楽だ。グリーンウッドが作曲を手がけた同作の楽曲が、「メラニア」の中で無断使用されていた。声明によると、スコアの著作権はグリーンウッド自身ではなくユニバーサルが保有しているが、第三者への使用許諾にあたってグリーンウッドに相談がなかったことが「作曲家契約の違反にあたる」という。2人はその楽曲をドキュメンタリーから削除するよう求めている。
グリーンウッドはロックバンド、レディオヘッドのギタリストとして知られる一方、映画音楽家としてのキャリアも25年に及び、これまでに12本の映画音楽を手がけている。なかでもアンダーソン監督とのコンビは特別だ。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007)で初めてタッグを組んで以来、「ファントム・スレッド」、そしてDGA賞を受賞した最新作「ワン・バトル・アフター・アナザー」まで、約20年にわたり6本の作品で音楽を担当してきた。その盟友2人がそろって、「メラニア」への楽曲使用を明確に拒んだ形だ。
トランプ大統領とその陣営をめぐっては、楽曲の無断使用に対するミュージシャンの抗議が長年にわたり相次いでいる。ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、セリーヌ・ディオン、ABBA、ビヨンセ、リアーナなど、選挙集会やキャンペーンでの使用に異議を唱えたアーティストは後を絶たない。2024年にはジョージア州の連邦地裁が故アイザック・ヘイズの遺産管理団体の訴えを認め、楽曲使用の差し止め命令を出した。さらに最近では、ホワイトハウスの公式SNSがオリビア・ロドリゴやSZAの楽曲を政策プロモーション動画に使用し、本人から抗議を受けるケースも起きている。
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メラニア
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写真:Photo by Elisabetta A. Villa/Getty Images、 写真:Rex Features/アフロ