2月11日(水) 20:10
働きながら受ける年金で調整が入る代表が在職老齢年金です。これは、会社で厚生年金に加入して働く人について、賃金と老齢厚生年金の合計が一定額を超えると年金の一部が支給停止になる仕組みです。
ただし、手取り8万円程度のパートであれば、賃金と年金の合計が支給停止基準を超えることは多くありません。
さらに制度自体も見直しが進み、支給停止となる基準額が引き上げられる流れがあります。義母の年金が国民年金のみなのか、厚生年金を含むのかで適用が変わるため、ねんきん定期便や年金証書で種類を確認すると確実です。
手取りで働いていると見落としがちなのが、社会保険の加入条件です。一定の条件を満たすと、健康保険や厚生年金の保険料が給与から引かれます。手取りが増えても保険料で増え幅が小さくなり、損した気持ちになることがあります。
一方で、社会保険に入ること自体が悪いわけではありません。医療の自己負担や傷病手当金など、保障が厚くなる面もあります。大切なのは、手取りだけでなく、保障と将来の年金増額の可能性も含めて判断することです。勤務先に、加入の有無と条件、月の見込み保険料を事前に聞くと、納得して働けます。
損をしない働き方を考えるときは、月の給与見込みと年金額を紙に書き、どこで控除が増えるかを見ます。
特に、勤務時間や日数を少し増やすだけで社会保険の対象になる境目がある場合は注意が必要です。義母が今の働き方で体調が安定しているなら、無理に時間を増やして負担を上げない方が結果的に得になることもあります。
また、ハローワーク紹介の仕事でも、雇用条件は職場ごとに違います。契約更新の有無、交通費、賞与、シフトの柔軟性など、生活に影響する点も合わせて確認すると、働き続けやすくなります。年金とパートの両立は、金額だけでなく続けやすさが最終的な得につながります。
週3日で手取り8万円なら、在職老齢年金で年金が大きく減る可能性は高くありませんが、義母の年金の種類と、勤務先で社会保険に入るかは必ず確認したい点です。損得は手取りだけで決めず、保険料と保障、働きやすさを一緒に見て、無理のない働き方に落とし込むと安心です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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