【漫画】本編を読む
かつては純粋に憧れていた先輩漫画家を、今や自身のゴーストライターに仕立てた後輩。けれど歯車は狂い、再逆転の時を迎え――。
WEB発のインディーズ漫画は、今やアマチュアのみならずプロの漫画家も数多く発表するようになった。「日本、ここ行け Walker」グランプリを受賞したぴのこ堂(@pinokodoaonoshu)さんがAmazon Kindleの無料電子書籍などで発表している「Black Lily 黒百合短編集」もそうした作品の一つだ。
女性同士の想いをテーマにした“百合”を題材とした「Black Lily 黒百合短編集」。なかでも、師匠とアシスタントの間柄が逆転し、人気漫画家にのし上がった後輩漫画家と、彼女の先輩アシスタント兼ゴーストライターとして働く先輩漫画家との関係を描く「交換」シリーズは、プロとして長いキャリアを持つぴのこ堂さんゆえの説得力あふれる描写と、互いの強い感情が交錯する二人の姿に引き込まれる作品。「漫画家漫画をいつか描いてみたかった」というぴのこ堂さんに、同作の制作秘話を訊いた。
■「愛が束縛、嫉妬、憎しみに変わりつつも、また愛に戻る。そんなラストを描くことができれば」
「漫画家を題材にするお話はどこを切り取ってどういうテイストのどれくらいの長さのお話にすれば自分にとって一番描きやすいかどうか、それまではわからなかったんです」と制作当初の悩みを打ち明ける作者・ぴのこ堂さん。「Black Lily 黒百合短編集」として描かれたほか2作品「瞳」と「関係」を通してようやく、「交換」にて一番描きたかった"漫画家とアシスタント"という関係性をテーマにした作品を創作するに至ったという。
ほか作品とは違い長編のストーリーに仕上がった本作「交換」について「自分の分身のようなキャラクターが些細なことで苦しんだり憎しみを抱いたりするところは、若い頃の自分と重なって複雑な気持ちになります。同時に俯瞰で眺められるようになって、昔の自分を励ましたいという気持ちにもなります」と、ぴのこ堂さんは素直な思いをこぼす。短編を中心に制作するなか、いつも主人公の気持ちだけを追うという形で漫画を描いてきたぴのこ堂さんにとって、脇役の心の声までも漏れ出している漫画というのは初めてのことだという。「意図していたわけではなく自然とこうなってきたので、自分でも驚いていますが、自分には無理、と思っていた手法でも挑戦してみるといろいろと発見があって楽しいです」と話してくれた。
最後に「愛が束縛、嫉妬、憎しみに変わりつつも、また愛に戻るような……。そんなラストを描くことができれば感無量です」と制作にかけるこだわりを語るぴのこ堂さん。同じ場所で立場の違う二人、互いの強い感情が交錯する本作を、ぜひ一度読んでみてはいかがだろうか。
取材協力:ぴのこ堂(@pinokodoaonoshu)
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