2月9日(月) 5:10
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」では、職種別の賃金水準が示されています。そのうち「大学講師・助教(高専含む)」について、「きまって支給する現金給与額×12ヶ月」に「年間賞与その他特別給与額」を加えた平均年収の概算は711万6800円とされています。
この数値は、大学教員の中でも講師・助教クラスの平均的な水準を示すもので、大学教員全体の入口に近い層の実態を反映したものといえます。
大学教員の年収水準を考える際には、民間全体の平均と比べる視点も有用です。国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円とされています。
この平均と比べると、前述の「大学講師・助教」の平均年収は、一般的な給与所得者よりも高い水準にあることが分かります。ただし、民間給与の平均には若年層や非正規雇用も含まれている点には留意が必要です。
大学教員は、一般に助教・講師、准教授、教授といった職位に分かれています。先ほどの厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、大学准教授の平均年収は880万6900円、大学教授で1093万3100円とされています。
このように、職位が上がるにつれて年収水準が高くなる傾向があり、勤務先が国立・公立か私立かによっても差が生じます。
また、統計上の平均値は、さまざまな条件の人を含めた代表値となっており、同じ大学教員であっても、年齢、経験年数、研究分野、大学の規模などによって年収には差があります。そのため、「大学教員」という肩書きだけで年収を判断するのは難しいのが実情です。
今回のケースにおいて、婚活相手が「大学教員で年収800万円」と話している場合、この金額は、大学講師・助教の平均年収(711万6800円)を上回る水準にあります。そのため、准教授クラス、あるいはそれに近いキャリア段階である可能性が考えられます。
一方で、教授クラスの平均的な水準と比べると、800万円はやや下回るケースもあります。ただし、大学の区分や役職、研究歴などによって幅があるため、単純な比較はできません。
また、民間給与所得者全体の平均(478万円)と比べると、800万円は明らかに高い水準に位置づけられます。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、「大学講師・助教(高専含む)」の平均年収は711万6800円とされています。
また、国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」では、民間給与所得者全体の平均給与は478万円です。
これらを踏まえると、大学教員で年収800万円という水準は、大学講師・助教の平均を上回り、准教授クラスに近い可能性がある一方、教授層の中では中位以下となる場合もあります。大学教員の年収は職位や勤務先などによる差が大きく、数値の位置づけを冷静に整理することが重要といえるでしょう。
e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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