柄本佑主演、長尾謙杜共演のミステリー時代劇「木挽町のあだ討ち」の大ヒット祈願イベントが9日、生國魂神社で行われた。2700年の歴史を持つ大阪最古の神社・生國魂神社を柄本と長尾が訪れ、ご祈祷を受け、絵馬奉納を行い、本作の大ヒットを祈願。歌舞伎の芝居小屋が舞台となっている本作にちなみ、芸能上達の神として信仰を集め、上方文化と深い関係のある生國魂神社で、作品への想い、公開に向けての今の気持ちなどを語った。
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本作は、第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子による同名の傑作時代小説の映画化。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く本作は、「このミステリーがすごい!2024年版」「ミステリが読みたい!2024年版」などにも選出され、今年は歌舞伎としても上演され大きな話題を呼んだ。
主演は、「きみの鳥はうたえる」などで数々の映画賞を受賞した柄本。仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を演じる。芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を渡辺謙が重厚に、仇討ちを遂げた若者・菊之助を長尾が演じた。主人を殺した男・作兵衛には北村一輝。さらに、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子ら豪華キャストが集結。監督・脚本は、時代劇の名手・源孝志が務め、日本映画界が誇る実力派キャストとスタッフで、“あだ討ち”をめぐる極上の江戸ミステリーを描き出す。
ご祈祷後、同敷地内にある「浄瑠璃神社」にて<芸能上達絵馬>を奉納した。前日から厳しい寒さが続き、ちらほらと雪も降る中でのイベントとなったが、ご祈祷を終えて、柄本は「いよいよ公開するのかぁ、と緊張感が高まってきています。昨日、一昨日、そして今日もちらほらと雪が降っていたりもして、この映画にとって良い始まりの日になったかな」と映画で印象的な仇討ちシーンと重ねて、天候との縁に大ヒットの兆しを見出した様子。長尾も「ご祈祷させていただいて、ようやく始まっていくんだなということを改めて実感しました。雪も降り、雪のシーンの雰囲気も思い出しました。今は空気も冷たいですが、この映画で日本が温まったらいいなと思います」と、公開されて多くの人に本作が届くことへの期待を語った。
改めて公開を控えた今の気持ちを聞かれると、柄本は「ドキドキしますね。この映画を皮切りに、時代劇というものが改めて見直されて、時代劇が盛り上がっていく要因の一つになっていけたらいいなと思います」と時代劇映画の人気が再燃することを願った。一方、長尾は「出演者としてではなく、1人の観客として、映画を観てすごく面白い作品だなと感じるので、早く皆さんに観ていただきたいなと思います」と観客目線で率直な映画の感想を語った。
奉納された絵馬に何を書いたのか尋ねると、柄本は「『大ヒット“喜”願』と書かせてもらいました。この映画は最後ほっこりとした気持ちになり、笑顔の印象があるので、笑顔で願わせてもらおうかなと思い、このように書かせてもらいました」と映画の雰囲気に合わせた柄本らしい祈願で答えた。長尾は「『日本と時代劇の素晴らしさが広まりますように』と書かせてもらいました。皆さんが大切に育て上げてきたものを若者の力で少しでも広めていくお力添えができればいいなと思い、願わせてもらいました」と本作をはじめとした時代劇作品がより普及していくことへ意欲を見せた。
本作は、東映京都撮影所を中心に、オール関西ロケで敢行。京都での2カ月の撮影を振り返ると、柄本は「東映京都撮影所のスタッフがみな生き生きしていた。時代劇を作れるという喜び、愉しみのようなものを全身で感じた。仕事に関しても、セットも衣裳も小道具も各部全て素晴らしかった。火が燃えているようで、改めて素敵な作品に関わらせていただいたなと思いました。だからこそ、ヒットしていただきたいなと思います」とコメント。長尾も「東映京都撮影所で撮影させていただいたことがすごく光栄に感じています。いざ行ってみると、不思議な空間ではあるんですけど、みなさん本当に温かくて、ホームのように迎えて下さって、またすぐに遊びに行きたいなと思いました」と二人とも東映京都撮影所のスタッフの熱量と温かさを振り返った。
お互いの印象を聞かれると、柄本は「長尾さんはまっすぐな目をされている、非常に聡明な方。色んなものを持たれている方だなと尊敬しています」と後輩ながらしっかりとした態度に敬意を表すると、長尾は「柄本さんはとても温かい方という印象です。ご家族、後輩、スタッフの方々と話すときもすごく温かさをもっていて、雰囲気や話し方ににじみ出る方だなという印象です」と柄本が作り出す温かい空気を絶賛した。
最後に、公開を楽しみにしている人々へ向けてコメントを寄せた。長尾は「初めて時代劇を見る方にもすごく楽しんでいただける作品だと思いますし、美しさや殺陣のかっこよさやそのほかにも沢山の魅力が詰まっています。初めて見た方も楽しんでいただけますし、二回目以降の方も全てわかった上で見ても面白い作品になっていると思います」と投げかけ、柄本は「ポップで明るい推理物でありながら、しっかりと古き良き時代劇というものを踏襲していて老若男女世代を問わず楽しんでもらえると思います。現代劇で今の人が助け合いであるとか愛であるとかを語るとちょっと恥ずかしく思えてしまうことも、時代劇というフィルターを通すだけで、意外とすっと観客の心に届いたりすると思う。この映画は人助けや愛が詰まっていて、それを非常にストレートに届けている作品なので、みなの胸に届くと思います。とはいえ、見方としては自由に、気張らずに見ていただければと思います」と締めくくり、大ヒット祈願イベントは終了した。
「木挽町のあだ討ち」は2月27日より全国公開。
【作品情報】
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木挽町のあだ討ち
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