2月8日(日) 2:30
今回の比較では、以下の条件を前提とします。
石油ファンヒーターは、おもに10畳用で大火力時の消費電力が130W、燃料消費量が0.360L/h~0.072L/hの機種を想定します。
エアコンの消費電力は、経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」を基に、10畳用で、暖房時の平均値796Wを用いて計算します。
灯油価格は、同じく経済産業省資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」による2月2日時点の全国平均で、1Lあたり121.3円とします。
電気料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている1kWhあたり31円で試算しますが、契約内容や地域によって異なる点には注意が必要です。
まず石油ファンヒーターについて見ていきます。大火力時の燃料消費量を0.360L/hとすると、8時間使用で消費する灯油は約2.88Lです。灯油代は、2.88L×121.3円=約349円となります。
これに加えて電気代も発生します。消費電力130Wは0.13kWに相当するため、0.13kW×8時間×31円=約32円となり、石油ファンヒーターの1日あたりの費用は合計で約381円と試算できます。
次にエアコンです。暖房時の消費電力796Wは0.796kWに相当します。0.796kW×8時間×31円=約197円となり、1日あたり約200円が目安となります。
この条件で比べると、灯油を多く消費する運転状況では、石油ファンヒーターの方がエアコンよりも日々の暖房費が高くなる可能性があることが分かります。
石油ファンヒーターは、スイッチを入れてから暖まるまでが早く、寒い朝や帰宅直後にすぐ暖を取れる点が特徴です。また、体感的な暖かさを重視する人には使いやすい暖房器具といえます。
一方で、灯油代がかかることに加え、換気が必要である点や、灯油の購入・保管の手間がかかる点には注意が必要です。運転状況によって燃料消費量が大きく変わるため、使い方次第ではコストがかさむこともあります。
エアコン暖房は、灯油を使わず電気だけで運転できるため、燃料の補充や保管が不要です。近年の機種は省エネ性能が向上しており、一定条件下では暖房費を抑えやすい傾向があります。
ただし、部屋全体が暖まるまでに時間がかかることや、外気温が低いと消費電力が増えやすい点には留意が必要です。また、断熱性能が低い住宅では効率が下がる場合もあります。
1日8時間使用する場合、今回の条件では、石油ファンヒーターは電気代に加えて灯油代がかかる分、エアコン暖房よりも費用が高くなる可能性があります。ただし、これはあくまで特定条件下での目安であり、機種や運転モード、住宅環境などによって結果は変わります。
節約を考える際には、「どの暖房器具が安いか」だけでなく、使い方や生活スタイルに合っているかも含めて判断することが重要といえるでしょう。
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2025年版 エアコン 省エネ性能一覧 冷房能力2.8kW(10畳)(33ページ)
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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