2月6日(金) 20:00
忙しい中での学びは、勉強時間の長さより、仕事に効く形にできるかで価値が変わります。まず考えたいのは、何のために学ぶかです。今の仕事の改善なのか、異動や転職も視野に入れた準備なのかで、選ぶテーマも必要な深さも違います。目的がぼんやりしたまま教材を集めると、時間が吸い込まれて疲れだけ残りがちです。
目安としては、今の仕事で毎月の成果が少しでも上がる学びか、半年後に市場価値が上がる学びか、どちらかに寄せると迷いが減ります。たとえば資料作成が多いなら、文章力やデータ整理、表計算の基礎を固めるほうが、いきなり難しい資格を狙うより回収が早いことがあります。学びは趣味ではなく投資なので、回収ルートを先に置くのがコツです。
忙しい人が失敗しやすいのは、週末にまとめて何時間もやろうとすることです。疲労や予定で崩れやすく、崩れたときに一気にゼロになります。現実的には、平日に短い枠を作って積み上げるほうが続きます。たとえば通勤や昼休みのうち15分だけ、帰宅後に30分だけと決めるほうが、結果的に継続しやすいです。
もう一つのコツは、学びをインプットだけにしないことです。読んだだけ、見ただけで終わると、時間のわりに定着しません。
学んだことを翌日の仕事で一つだけ試す、同僚に要点を説明する、社内メモにまとめるなど、小さなアウトプットをセットにすると、短時間でも効果が出やすくなります。忙しいほど、学びを仕事に直結させたほうが、続ける理由が残ります。
学び直しは本人の努力だけでなく、職場の理解と仕組みがあるほど進みます。厚生労働省のガイドラインでも、学びは労使の協働が重要だという考え方が示されています。会社側が時間の確保や相談機会を用意し、本人が主体的に学ぶという組み合わせが理想です。
また、経済産業省は在職者向けに、キャリア相談から講座受講、転職支援までを一体で進める支援事業を案内しています。自分で全部設計するのが難しい人ほど、こうした枠を入口にすると迷いが減ります。
まずは社内制度を確認し、研修費補助や資格支援、学習時間の扱いがないか見てみましょう。制度がなくても、上司に相談するときは、学ぶ目的と業務へのメリット、学習の範囲、業務に支障が出ない工夫をセットで伝えると通りやすくなります。自己投資は時間の奪い合いになりがちなので、仕事の成果につながる形に整えるのがポイントです。
忙しい中で自己投資に割く時間は、長さより設計が大切です。目的を絞り、毎日の小さな枠で続け、学んだことを仕事で試すだけでも投資回収は進みます。さらに、社内制度や公的な支援を使えば、個人だけで抱えずに学びを進められます。時間が足りないからこそ、短く、具体的に、回収が見える学び方に寄せていくことが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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