サム・ライミ監督17年ぶりのホラースリラー『HELP/復讐島』がキャリアハイの高評価で北米No. 1デビュー!

批評家から絶賛の嵐!『HELP/復讐島』が接戦を制して北米No. 1に/[c]Everett Collection/AFLO

サム・ライミ監督17年ぶりのホラースリラー『HELP/復讐島』がキャリアハイの高評価で北米No. 1デビュー!

2月7日(土) 10:00

先週末(1月30日から2月1日まで)の北米興収ランキングは、前週までの大寒波が落ち着いたことや中規模公開の新作ラッシュと重なったことで全体的に回復傾向。総興収は前週比153.5%の8408万ドルで、トップ10作品の合計興収も前週比174.8%の7367万ドル。昨年の同じ時期をわずかに下回っているが、冬の閑散期であることを考えれば妥当なところだろう。ちなみに次週末はスーパーボウルと重なるため、大幅な下落になると思われる。
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パワハラ上司と無人島に漂着する女性の復讐劇を描く『HELP/復讐島』

さて、上位3作品の顔ぶれがすべて入れ替わることとなり、接戦の末に初登場No. 1を飾ったのはサム・ライミ監督の最新作『HELP/復讐島』(日本公開中)。レイチェル・マクアダムスとディラン・オブライエンが共演した同作は、飛行機事故によってたどり着いた無人島で、部下と上司の力関係が逆転する様を描いたサバイバルホラー。3475館で公開され、初日から3日間の興収は1910万2299ドルとまずまず。

ホラー監督のイメージが強いライミだが、明確にホラージャンルに含まれる長編監督作は「死霊のはらわた」3部作を含む数本のみで、今作は実に17年ぶりの作品となる。その17年前の『スペル』(09)は、2508館で封切られオープニング興収1582万ドル。今作はそれを上回っており、いまのペースでいけば同作の最終興収4210万ドルを抜いてライミのホラー映画最大のヒット作になる可能性も高い。

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それ以上に驚くべきは作品評価の高さ。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は93%で、『スパイダーマン2』(04)と並びライミ作品の最高スコアをマーク。また、観客からの好意的評価の割合は87%であり、これは『死霊のはらわたII』(87)の89%に次ぐ、『キャプテン・スーパーマーケット』(93)と並ぶ2位タイの高さ。それだけライミのホラー作品が待ち望まれていたことのあらわれだろう。

一方、わずか130万ドルの差で2位スタートとなったのは、インディーゲームを映画化したSFホラー『Iron Lung』。人気YouTuberのマークプライヤーが監督・脚本・主演を務め、さらに自ら配給まで務めた完全な“自主映画”ながら、3015館で1780万ドル(推定値)を記録(一部報道では1820万ドルに達しているとも)。もともとは60館程度の規模で公開される予定だったが、マークプライヤー自身がファンに対して地元映画館へリクエストするよう呼びかけ拡大公開に。これは思わぬダークホースの登場である。

人気YouTuberマークプライヤーの“自主映画”が大健闘!

3位の『メラニア』(日本公開中)は、当初の予想を上回る3日間興収716万ドルを記録しているが、「ロッテン・トマト」を見れば一目でそのプロパガンダ映画ぶりがわかることだろう。批評家からの好意的評価は7%(そもそもレビュー数も少ない)、観客からのそれは99%。すでに史上最速で来年のゴールデン・ラズベリー賞受賞作が決まったという声もあがっているようだ。

文/久保田 和馬


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