映画2部作の注目ポイントは?木村拓哉の冷徹ぶりも圧巻な「教場」シリーズの魅力

木村拓哉が冷酷無比な隻眼の教官、風間公親に扮した「教場」シリーズ最新作『教場 Reunion』/[c]フジテレビジョン[c]長岡弘樹/小学館

映画2部作の注目ポイントは?木村拓哉の冷徹ぶりも圧巻な「教場」シリーズの魅力

2月7日(土) 19:30

緊張と期待に満ちたスリリングな教場=警察学校の教室が、また帰ってくる。長岡弘樹のミステリー小説を原作に、主演の木村拓哉が冷酷無比な隻眼の教官、風間公親に扮した「教場」シリーズ。2020年と2021年正月にスペシャルドラマとして「教場」、「教場II」がそれぞれ放送されて話題になると、2023年には風間の過去を描いた連続ドラマ「風間公親―教場0―」も登場するなど物語は広がりを見せてきた。
【写真を見る】風間の窮地にかつての教え子たちが集結する(『教場 Reunion』)

そして2026年、満を持してシリーズ初の映画化で集大成でもある『教場 Reunion』と『教場 Requiem』が前後編で製作され、『Reunion』は1月1日よりNetflixで独占配信中、『Requiem』は2月20日(金)に劇場で公開となる。予告編から見て取れるのは、風間が新たな警察学校の生徒たちや、かねてからの因縁の事件と向き合う姿。キャッチコピーには「風間公親は、最後に何を見るのだろう。」という意味深な言葉も躍る。シリーズを振り返りながら、その物語と2部作について探っていこう。

2026年にシリーズで初めて映画として2部作で配信&公開される『教場 Reunion』と『教場 Requiem』

■事件現場であり、取り調べの場でもある警察学校という舞台

警察学校は「知・徳・体」を習得する学び舎にして、生き残った者だけが日の目を見られるサバイバルの場。そこはもはや一つの事件現場でもあれば、密室にして、取り調べの場でもある。そこで生徒たちが秘め、隠しているものを、風間が浮き彫りにしていくというのが本シリーズのおもしろさだ。隙や嘘を見逃さず、適性がないと判断した生徒にはすかさず退校届を突き付け、容赦なく決断を迫っていく。

警察学校を舞台に冷徹な教官、風間公親と生徒たちとの鬼気迫る人間模様が描かれる「教場」

■最新作では新たな生徒に加えて、かつての教え子たちも戻ってくる

新作で風間と対峙することになるのは、第205期の生徒たち。過去作にも負けず劣らずの注目キャストが抜擢され、今回は綱啓永、齊藤京子、金子大地、倉悠貴、井桁弘恵、大友花恋、大原優乃、猪狩蒼弥、中山翔貴、浦上晟周、丈太郎、松永有紗、中村蒼、佐藤勝利といった面々が顔をそろえている。

【写真を見る】風間の窮地にかつての教え子たちが集結する(『教場 Reunion』)

彼らが生みだすドラマ、その演技にも注目しつつ、風間の教え子を中心とした過去作のキャストが戻ってくるところも見逃せない。警察学校での初任科短期課程において、半年間という期間を共に過ごす生徒たち。そのなかで築かれる絆もあって、本シリーズはある種、青春ドラマ、学園ものの側面も持つ。今回再登場するのは、第1弾「教場」の第198期生から大島優子、川口春奈、三浦翔平、味方良介。「教場II」の第200期生から濱田岳、福原遥、目黒蓮。さらに、「教場0」からも風間が刑事指導官を務めた新人刑事を演じた赤楚衛二、白石麻衣、染谷将太、そして後輩役の坂口憲二も戻ってくるという。

■風間の右目を奪った因縁の十崎波琉とは?

しかし、その再会は喜ばしいものではない。公式によれば、風間の身に危機が迫ったことで教え子たちが集結するとされている。風間の窮地。そう言って思い浮かぶのは、ある男の存在だ。かつて風間が逮捕した殺人犯で、名前は十崎波琉(森山未來)。ほかならぬ風間の右目を奪った張本人だ。

風間の右目が義眼になった真相も明かされた「教場II」

十崎との因縁は、「教場II」と「教場0」で語られている。彼の出所後、その存在が周辺でちらつきながらも、警戒を続けていた風間。そんななか、指導官の風間と共に別件の張り込みをしていた新人刑事の遠野章宏(北村匠海)が十崎に千枚通しで襲われ、遠野は命を、そして風間は右目を失うこととなった。

やがて所轄の警官が十崎の身柄を確保するが、無抵抗の相手を暴力的に取り押さえたとSNSで拡散され、加えて事件の裏付けも取れなかったことから釈放されてしまう。また、警官が公務執行妨害をでっち上げていたことから、風間は現状の警察の在り方に失望。現場を離れ、警察学校への異動を申し出るのだった。一方の十崎は、幻か現実か、警察学校にいる風間の背後に姿を現す。「妹はどこだ」とだけつぶやいて姿を消した彼は三度、風間の前に姿を見せるのか。

■木村拓哉の狂気的なまでのカリスマ性に引き込まれる

風間はなぜ冷徹な人物となったのか?「警察には恨みだらけだ」と語るまでに至った経緯はこれまでのシリーズでも描かれてきた。しかし、謎は残る。十崎が問いかけた妹の存在。また、濱田岳演じる鳥羽暢照は十崎の事件の現場に居合わせていたが、その詳細も語られていない。そうした点とあわせて注目なのが、やはり風間を演じる木村拓哉の迫力と魅力だ。

新境地となる役柄にして、我が道を行きながら本質を見抜いている人物ということでは、まさにふさわしい役どころ。プロデューサー&監督の中江功とは、「若者のすべて」や「ギフト」、「眠れる森」、「空から降る一億の星」でも組んでいるが、共通するのは狂気的なまでのカリスマ性と血に濡れた木村の姿だ。緊張と期待。果たして、新たな2部作で風間が見るもの、また木村が見せるものとは?配信中の『教場 Reunion』、そしてまもなく公開となる『教場 Requiem』でその核心に迫ってほしい。

文/渡辺水央


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