2月5日(木) 23:30
冬に暖房をつけても寒い家は、壁や床、天井、窓から熱が逃げています。特に窓は面積が大きく、冷気も感じやすい場所です。室温が下がると、エアコンやファンヒーターの稼働時間が伸び、ガスや電気の使用量が増えます。つまり、使い方の工夫だけで限界がある場合、家の性能側を上げるほうが根本対策になります。
断熱改修と聞くと大掛かりに感じますが、優先度をつけると進めやすいです。一般に取り組みやすいのは、内窓の設置や高断熱ガラスへの交換など、窓まわりです。窓の断熱は体感の変化が出やすく、結露対策にもつながります。国の支援事業でも、断熱窓の導入を後押しする枠があります。こうした補助制度を使えると、回収までの年数を縮めやすくなります。
次に、玄関や勝手口、床下のすき間など、冷気の入り口を減らす対策です。大工工事ほど重くなくても改善するケースがあり、費用を抑えつつ効果を感じやすいのが利点です。もちろん家の状態次第なので、点検と見積りは必須です。
判断の軸は単純で、工事費を、年間で減らせる光熱費で割った年数が目安になります。たとえば、窓改修と部分断熱で工事費が30万円、冬の光熱費が毎年6万円下がるなら、単純計算で5年程度で回収が見えてきます。反対に、全面改修で数百万円かかるなら、回収まで長くなりやすく、家の寿命や将来の住み替え計画も絡みます。
ここで大切なのは、節約だけで判断しないことです。断熱が上がると、部屋ごとの温度差が小さくなり、寒さのストレスが減ります。家の中の温度差が大きいと、移動がつらくなり、暖房を強めにしがちです。快適性が上がると、設定温度を下げても過ごせるようになり、結果として光熱費にも効いてきます。
冬のガス電気が合計3万円を超える家は、断熱改修で改善余地がある可能性があります。いきなり大工事にせず、まず窓やすき間など効果が出やすい場所から始め、利用できる補助制度がないか確認すると、長期的な負担を減らしやすくなります。見積りは複数社で取り、削減見込みと住み続ける年数を並べて考えると、納得感のある判断ができます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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