第98回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など主要部門を含む計9部門にノミネートされたティモシー・シャラメ主演作「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」の本編映像が公開された。
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【動画】「マーティ・シュプリーム世界をつかめ」本編映像
作品は1950年代のニューヨークを舞台に、卓球の世界チャンピオンになって人生一発逆転を狙う野心家の男を描くもの。実在の卓球選手、マーティ・リーズマンの人生に着想を得て、嘘つきで女たらしで自己中心的な“最低男”、マーティ・マウザーの最高のロマンが描かれる。卓球の腕前はピカイチのマーティは、親戚の靴屋で働きながら、平凡で“クソみたいな”生活から脱却すべく、卓球の世界選手権へ挑戦する。ロンドンで日本選手に敗れたマーティは、次回日本で行われる世界選手権へ参加し、雪辱を果たすため、ありとあらゆる方法で資金を稼ごうとする…。
マーティをシャラメ、共演にはグウィネス・パルトロウが6年ぶりのスクリーン復帰、引退したアメリカの有名女優ケイを演じる。また、マーティの友人役としてグラミー賞受賞アーティスト、タイラー・ザ・クリエイターが初の演技に挑戦。そのほか、マーティの恋人役にオデッサ・アザイオン、ケイの夫でインク会社の社長ミルトンをケビン・オレアリーが演じる。日本でも撮影が行われ、マーティの最高のライバルとなる日本人選手エンドウ役には、東京2025 デフリンピックの卓球日本代表、川口功人氏(トヨタ自動車)が出演している。
この程公開されたのは、ロンドン世界選手権の準決勝にマーティが臨むシーンだ。元有名女優・ケイ(グウィネス・パルトロウ)を招待した試合で、1935~39年までチャンピオンだったクレツキ相手にマッチポイントを迎え勝利を確信したマーティは、「楽しもう」ともちかける。二人は観客を楽しませるために、エンターテインメント性の高いプレーにしようと画策する。踊るようなバックハンドで打ち返したり、息でボールを浮かせたり、コートを飛び超えてまでボールを追いかけたり…現代の試合では考えられないような、超アグレッシブなプレーを披露する。
ジョシュ・サフディ監督は、本シーンにはマーティの“陶酔”が描かれていると語る。
「彼がどうやって周囲の人間を巻き込んでいくのか。彼の中にある燃えるような欲望や情熱が、どうやって他人に感染していくのか。それこそがマーティを美しい人物にしているんです」
さらに、このシーンでマーティがケイに与える影響にも言及する。
「この物語はケイの視点で語られています。彼女は倦怠の中で眠っていた人間で、夢を諦めていた。そんな彼女がこの場面で、信じられないほどの熱量で夢を追いかけている若者を目撃する。彼女はその“夢の途中”に立ち会うんです」
撮影時に監督は、ティモシーとクレツキ役のルーリグ・ゲーザに、夢を追うことで得られるドーパミンが爆発する“喜び”のシーンだと説明したという。「勝利するためだけではなく、楽しむため、そして喝采を浴びるためにプレーする。マーティとクレツキは、アスリートであると同時にダンサーであり、人を鼓舞するエンターテイナーなんです。ボールありで二人が完璧に呼吸を合わせるのは本当に難しい。でも彼らは“踊る”ようにプレーしていました」
シャラメは本作で卓球選手を演じるにあたって、7年間卓球のトレーニングをしてきた。その7年間には「計り知れないほど価値があった」という。「肘の位置、手首、特にバックハンド。素人っぽく見えるかどうかは、そういう細部で決まります。本来なら何年もかかる技術を、カメラの前で成立させる必要がありました。俳優として、あるコミュニティを表現する責任があると思っています。この映画で言えば卓球界ですが、画面上で“本物”に見えるだけの時間をちゃんとかけないといけない。その世界の人が観た時に、『これはちゃんとしてる』と思ってもらえるレベルでなきゃ。ジョシュは今最も才能ある監督の一人だし、プロダクションチームも最高だった。そんな環境で、役作りの努力を怠る理由なんてありませんでした」と振り返る。
サフディ監督は、このシーンのお気に入りポイントとして、最後にボールを譲られたマーティが小さく笑う瞬間をあげている。「一人じゃないと気づく瞬間。孤独な人間同士が、ほんの一瞬つながる。それこそが、この映画の核心なんです」
ちなみに、本シーンで実況者の声を務めるのは、ロバート・パティンソン。ロンドンでの世界選手権という設定にリアリティを持たせたかったジョシュ監督が、イギリス英語を話す俳優をあまり知らなかったことから、「グッド・タイム」(17)でタッグを組んだパティンソンに白羽の矢が立った。豪華キャストの意外性ある役柄に、本編への期待が高まる。3月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
【作品情報】
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マーティ・シュプリーム世界をつかめ
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