日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ツーリストファミリー』をレビュー!

新人監督によって低予算で作られた作品でありながら、インドではロングランヒットとなった

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ツーリストファミリー』をレビュー!

2月6日(金) 18:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。ワケあり家族が異国の地で巻き起こすささやかな奇跡!***

『ツーリストファミリー』 評点:★4点(5点満点) © Million Dollar Studios © MRP Entertainment.

© Million Dollar Studios © MRP Entertainment.



「人情」の持つ力を見くびってはならない構造的には極めてベタな人情噺だが、そもそも人情噺というのはベタでなければ成立しないので、ここは「王道の人情噺」と言い換えるべきだろう。

お父さん、お母さん、大学を出たばかりの長男、小学生の息子、という4人のスリランカ人家族が主人公で、彼らは経済破綻に陥った祖国を脱出、インドに密入国する。

法的には「不法滞在者」「不法入国者」ということになる上、スリランカ訛りのタミル語はインド人には古語のように聞こえるため、身元を隠すためにはコミュニケーションを最低限に抑える必要がある......のだが、この一家、揃いも揃って人懐っこくて面倒見が良いため(長男はとある事情で途中まですねているが)、たちまちご近所付き合いが始まり、周囲のインド人も彼らの正直で人を思いやる心に感銘を受けるようになっていく。

そんな一家が、爆弾テロ事件の犯人をどうしても捕まえたい警察の格好のターゲットにされたことから物語はベタで感動的な方向へと加速していく。

彼らが人々の心を掴むのは、根底に「正直さ」と、「隣人を『他者』として突き放さない心」があるからだ。

コミュニティを繋ぎ合わせる「人情」が持つ力はイデオロギーや政治に勝るのである。

STORY:貧困から抜け出そうと、スリランカ人のダースは家族と隣国のインドへ密入国する。身分を偽りチェンナイに居を構え、仕事を探すも不採用が続き、密入国に反対だった長男と衝突。さらにテロを追う警察から疑いの目を向けられる







監督・脚本:アビシャン・ジーヴィント

出演:シャシクマールほか

上映時間:127分



全国公開中



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