PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が、2019年に創設した映画賞「大島渚賞」の第7回受賞者が、「ルノワール」の早川千絵監督に決定した。
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【動画】「ルノワール」予告編
「大島渚賞」は、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる賞。かつて、大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を、期待と称賛を込めて顕彰するもの。
早川監督はNYで写真を学び、独学で映像制作を開始。一時は制作から離れたが、震災を機に再起を期し、映画学校の卒業制作として短編「ナイアガラ」を監督。養護施設で育った少女が過酷な家族の記憶と向き合う姿を描いた同作は、「PFF アワード 2014」グランプリ受賞やカンヌ映画祭シネフォンダシオン部門(学生部門)入選を果たし、大きな注目を集めた。その後、2022年の初長編作「PLAN 75」でカンヌ映画祭カメラドール・スペシャルメンションを授与され、世界を舞台に活躍を続けている。
今回の対象作品となった「ルノワール」は、第 78 回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された話題作。1980年代を舞台に、11歳の少女が大人の世界を覗く中で「生きることの機微」に触れていく姿を繊細に描き出す。
大島渚賞の審査員長である黒沢清監督は、本作に対し「死であれ悪事であれ大人の事情であれ、この少女はそれと相対してまったく動じることがない。それどころか時には自らそれを呼び込み、気まぐれに断罪し、時に救済もする。ほとんど悪魔かそうでなければ神だ」と評している。
受賞者決定に伴い、3月22日に東京・丸ビルホールにて記念上映会が開催される。当日は、対象作品の「ルノワール」に加え、大島渚監督作品を上映するほか、上映後には早川千絵監督らゲストによるトークイベントも予定されている。
【作品情報】
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ルノワール
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