2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。
TBS退社から紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
第70回となる今回は、1月24~25日の記録的な大雪から2週間が経とうとしている札幌で、アンヌさんが感じたことをつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
セイコーマートのレシートに“メッセージ”を発見
全国的に異常な量の雪が降り続いています。1月下旬の大雪を受けて、私が暮らす札幌市は、市として初となる生活道路の緊急排雪を始めました。
スピード重視で2月中の完了を目指す、とのことですが、2月に入ってからも「もうやめて」と言いたくなるほどの量の雪がまたも。市内の至るところには除雪車や、大量の雪を積んだ排雪トラックが走り回り、多くの方が除雪、排雪に従事してくださっています。
夜中になればライトで照らしながら大量の雪をゴーっという轟音とともにかき分けていく除雪車が我が家の前を通過し、カーテンの隙間から拝みたくなるような気持ちでいつも眺めている私。
どんなに豪雪でも、公共交通機関が安定せずとも、黙々と仕事場に向かう道民。先日出勤前にいつものごとく大好きな「ホットシェフ」のすじこおにぎりを買いにセイコーマートを訪れた際のこと。
そう、道民の生活に密着し、日本中のコンビニの中で顧客満足度ナンバーワンを誇るあのセコマ。この日買い物を済ませ、なんの気なしにレシートを目にした私、思わず「……セコマのこういうところを愛してやまないんだよ、我々どさんこは」と呟きそうになりました。
ロゴ下に、「今日も除雪作業ありがとうございます。」と除雪車のイラストと共に印字が。これは……。実はセイコーマートは、特別な機会に粋な一言メッセージをレシートに印字するという演出をいつも見せてくれるのです。
思わずぐっときて、SNSに投稿すると
クリスマスシーズンは、日を追うごとに少しずつサンタが姿を見せ始める……というまるでちょっとしたアニメのような展開がレシート上で繰り広げられ、一部で話題になっていました。
そして2月の今。札幌市民は雪で生活が圧迫され大変なとき。そんな私たちに寄り添うようなエール、一緒に頑張ろうというメッセージをセコマはレシートにさりげなく入れ込んでくれていたのです。思わずぐっときた私はそのレシートを撮影しスレッズに投稿。
するとあっという間に、いいねが2万7千、コメントが177、リポストが300という、普段の私の投稿では見られないような反響があったのでした。コメントはすべてが「感動した」「セコマありがとう」「やっぱり俺たちのセコマ」というものばかり。
中には、「一昨年、1歳児を連れ初の函館に行った際、レンタカー内でミルクを欲し、急遽、セイコーマートでちくわパンを買い、恐る恐る『ミルク用のお湯をもらえませんか……??』と聞いたところ、快く『どうぞ!!! ミルクの袋開けます?? ハサミ消毒するんで!』と言ってくれた、セイコーマートの店員さんの優しさに感動しました。除雪とは違う話になってしまいますが、あれ以来、セイコマートのファンです!!!」という思い出を語ってくれる方も。
私のコメント欄上で、道内の違う地域同士のセコマ店員さん同士で会話が繰り広げられるなんていう場面も。そうなのです。みんなみんな、セコマには特別な思いを抱いているんですよね。
セコマ特有の楽しさや、安らぎがある
ファイターズ大勝の際スポーツ新聞を購入した私に「勝ちましたね!」と呟いてくれるのも、「いつも可愛いワンちゃんとお散歩して羨ましいね~」とお会計のたびに明るい声をかけてくれるのも、全部全部セコマの店員さんたち。
そうそう、ある日仲良しになったセコマのベテラン店員さんに、ワンちゃんはいつもどこで寝てるの? と問われ、 ゴールデンの愛犬と同じ布団で寝ていると答えたところ「それはいい! 男なんていらないね!」という豪快な返しをいただいて、思わず店頭で二人で大笑い、なんてこともありました。(詳細は過去記事をご覧ください)
もちろん、セイコーマート以外のコンビニもよく利用しますし、そのおいしさや利便性にもいつも満足していますが、セイコーマートだと、店員さんとの距離の近さや不思議な親戚感が感じられるのです。行きつけのセイコーマートのみならず、地方出張の際にセイコーマートでお手洗いをお借りした際の対応の良さもいつも感じます。
ただものを買いに行く、という感覚を超えた、なんともいえない楽しさや安らぎがそこにはある気がするのです。美味しくてお手頃な価格設定で、北海道ならではのお惣菜もあり、しかも環境配慮型のレジ袋に切り替えたということでこのご時世、レジ袋を無料でつけてくれる。
日々セコマ最強説を唱えておりましたが、今回のレシートメッセージで改めてその認識を強めたというところ。
まだまだ雪がもたらす混乱は続いています。命の問題にも直結する雪。地域によって被害状況も異なってくると思いますが、みんなで励ましあって、安全第一で冬を乗り越えていきましょう。
<文/アンヌ遙香>
【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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