2月5日(木) 23:00
家庭向けの電気料金は、一般に基本料金と電力量料金の合計でできています。使用量が多いほど、合計の中で電力量料金の比率が大きくなり、基本料金の差は相対的に小さく見えます。
たとえば月に数千円分の基本料金が500円下がっても、電力量料金の単価が1kWhあたり2円高いプランに変わり、月に400kWh使う家庭ならそれだけで800円上がります。使用量が多いほど、この差が効いてきます。
電力自由化後は、各社がいろいろな料金プランを出しています。基本料金を抑える代わりに、電力量料金の単価を高めにする設計は分かりやすい例です。また、一定量まで安く、それを超えると単価が上がる段階制の考え方を強めたプランもあります。
こうした場合、節約効果が出やすいのは使用量が少ない世帯で、使用量が多い家庭は上の単価帯に入りやすく、結果的に高くなることがあります。
さらに時間帯別のプランも注意が必要です。夜が安い代わりに昼が高い設計だと、在宅時間が長い家庭や、昼にエアコンや調理家電を多用する家庭は不利になりがちです。逆に、夜間に洗濯乾燥や食洗機を回せる家庭なら向く可能性があります。つまり、プランの良し悪しではなく、生活パターンとの相性で決まります。
見直しは、まず直近2ヶ月から6ヶ月の検針票や明細を用意し、月の使用量と、電力量料金の単価を確認します。次に、新プランの単価表で、同じ使用量を当てはめて計算してみます。
ここで基本料金だけを比べず、電力量料金の単価がどれだけ違うかを必ず見ます。時間帯別なら、昼夜の使用割合もざっくりでよいので確認すると、逆転の理由が見えます。
もし使用量が多い家庭で節約したいなら、基本料金が少し高くても電力量単価が低いプランのほうが合うことがあります。また、契約アンペアを下げられる家庭は基本料金そのものを下げられる余地があります。
ただしブレーカー落ちのリスクもあるので、同時に使う家電を整理し、生活に支障がない範囲で検討するのが現実的です。
基本料金が安いプランが不利になることはあります。使用量が多い家庭ほど、電力量料金の単価や時間帯単価の影響が大きくなり、基本料金の安さを打ち消しやすいからです。
次にプランを選ぶときは、基本料金の数字だけで判断せず、同じ使用量を当てはめたときの合計で比べるのが安心です。明細を分解して見るクセがつくと、電気代の見直しはもっと再現性のある節約になります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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