2月6日(金) 1:00
まず前提として、水道代もガス代も“使った分だけ”ではありません。例えばガス料金は、使用量に関係なくかかる「基本料金」と、使った分の「従量料金」の合計です。そのため、請求額は単純に半分にはなりません。
水道料金も自治体によりますが、基本料金+従量料金という仕組みが一般的で、下水道料金も合わせて請求されます。
もう一つ大きいのが、お風呂以外でも水とガスを使っていることです。食器洗い、洗濯、手洗い、床暖房や暖房、キッチンの給湯などがあると、入浴だけ変えても請求全体は少ししか動きません。
この意味では、「月3000円しか変わらない」は効果が薄いというより、家の固定費と他用途が効いている結果と考えるのが自然でしょう。
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、シャワーは1分で約12リットル流れるとされています。さらに、家族4人が4分ずつ使うと浴槽1杯分とほぼ同じとも説明されています。
つまり、湯船をやめてもシャワーが長いほど、そして家族が多いほど、節約できる金額は小さくなります。反対に、一人暮らしや短時間シャワーなら節約効果が出やすいです。
金額の見方をシンプルにすると、主にチェックすべき項目は以下の2点です。
・請求書の「使用水量(立方メートル)」がどれだけ減ったか
・ガスの「使用量(立方メートル)」がどれだけ減ったか
「省エネポータルサイト」では、45度のお湯を流すシャワーの時間を1分短くするだけで、年間で水道とガスの合計が年間約3210円の節約という試算も出ています。この数字から逆に考えると、地域の単価や使い方で上下しますが、月3000円の差は決して小さすぎるものではないといえるでしょう。
もっと節約したい場合は、次は効果が出やすいところを狙うのが近道です。
例えば、追いだきです。「省エネポータルサイト」によると、2時間放置で4.5度下がった湯(200リットル)を追いだきするケースでは、入浴間隔をあけない工夫で年間約6190円の節約効果が出るとしています。湯船派に戻す・戻さないに関係なく、「家族が続けて入る」「フタを閉める」は効果が出やすいです。
シャワー派なら、まずは「家族全員で“1分短く”」が最も再現性が高いです。
先述しましたが、「省エネポータルサイト」の試算でも1分短縮が水道・ガス両方に効く前提になっています。請求書で使用量があまり落ちていないなら、シャワー時間が長くなっている可能性があるので、タイマーや浴室時計を置いて時間を決めておくと、シャワー時間が安定するでしょう。
結論として、「シャワーだけで半分」とは一概に言えません。ガスも水道も基本料金があり、入浴以外の使用もあるため、請求額は思ったほど下がらないことがあります。
一方で、湯船をやめてシャワーだけにした場合の月3000円の差は「効果が薄い」と決めつける数字でもありません。むしろ、シャワー1分短縮でも年間約3210円という試算があるので、使い方次第では十分あり得ます。
次にやるべきは、金額ではなく請求書の使用量を見ることです。水量とガス量がどれだけ動いたかが分かれば、シャワー時間なのか、追いだきなのか、他用途なのか、原因が特定できます。原因が見えれば、節約効果はさらに大きくできる可能性があります。できるところから続けて、無理なく節約を積み上げていきましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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