「雑用は俺の仕事じゃない」と勝手に仕切る55歳の新人。独断発注の末に下された会社の判断は

「雑用は俺の仕事じゃない」と勝手に仕切る55歳の新人。独断発注の末に下された会社の判断は

2月6日(金) 19:55

私は30歳の会社員です。社員同士の仲が良く、風通しの良い資材調達部で働いており、日々やりがいを感じながら業務に取り組んでいました。そんなある日、「55歳の中途採用社員が入る」という知らせが届きます。経験豊富な方が来るのだろうと、部署全体で前向きに迎える準備をしていました。

話を聞かず、学ぶ姿勢も見せない年上新人
初日のあいさつで名乗ったA木さんは、どこか上から目線の口調でした。

「営業も現場も経験してきた。わからないことがあれば、遠慮なく聞いてくれていい」

そう言われ、内心驚きつつも「早く職場に慣れてもらえれば」と、私たちは丁寧に業務を説明しました。しかしA木さんは、説明中も相づちを打つだけでメモを取らず、質問もほとんどありません。

さらに、「雑用は自分の仕事じゃない」と言って業務を他の社員に振ろうとしたり、「この部署は無駄が多い。自分が改善してやる」と発言したりと、実務を覚える様子は見られませんでした。

若手社員が多い部署を見下すような態度も目立ち、「若い人に教わることはない」と、独りよがりなベテラン風を吹かせていたのです。穏やかだった職場の空気が、少しずつ張りつめていきました。
勝手な指摘と行き過ぎた言動
ある日、私が作成した見積書に対し、A木さんが強い口調で異議を唱えてきました。

「この部品、もっと安く手に入る。最安値の業者に切り替えないと意味がないだろう」

私は、「この製品は精度が重要で、これまでの実績を踏まえて選定しています」と説明しましたが、聞く耳を持たず、感情的に書類を破いてしまったのです。その場の雰囲気に、私はこれ以上反論できませんでした。

また、社内では男女関係なく各自でお茶を入れる決まりにもかかわらず、「こういうことは女性がやるものだ」と女性社員に指示するなど、配慮を欠いた発言も増えていきました。
大口調達を巡って起きた違和感
しばらくして、新製品が好調で大量の追加注文が入り、大規模な資材調達が必要になりました。部長から指名され、この業務を私が担当することになったのですが、A木さんは「この仕事は経験者の自分がやるべきだ」と強く主張しました。

部長が間に入り、その場はいったん収まったものの、実務が始まると再び口を出してきます。

「まずは徹底的なコスト削減だ。調達は自分がやる」

私は、「これまでの取引経緯や製造スケジュールを把握しているのは私です」と説明しましたが、納得しない様子でした。そして突然、「もう今日は帰っていい」と言われ、半ば強引に業務から外されてしまったのです。
会社を揺るがす重大な発注ミス
約1カ月後のある日、部長が慌てた様子で現場に駆け込んできました。

「B社の部品が大量に届いている!」

B社は、過去に品質面で問題があり、契約を見送ってきたメーカーです。社長も驚き、「誰が発注したんだ?」と問いかけました。

そこでA木さんが、「自分です。知り合いがいるので半額以下で仕入れました。ほかの発注もキャンセルしてあります」と得意げに答えたのです。

しかし、その部品は品質基準を満たしておらず、さらに私が正式に手配していた部品まで無断でキャンセルされていたことが判明しました。現場は一気に緊迫した空気に包まれました。
明らかになった経歴の不整合
A木さんの言動に違和感を抱いた社長が履歴書の内容について改めて確認すると、A木さんは「少し表現を盛った」と認めました。実際には、記載されていたような管理職経験や長期の営業実績はなく、職務経歴に事実と異なる点があったことがわかったのです。

その後、本人の言動やこれまでの経緯を踏まえ、会社は就業規則に基づき厳正に対処することになりました。

結果として、A木さんは契約内容や規則違反を理由に退職となりました。なお、私が発注していた正規の部品は、正式な手続きが完了していなかったためキャンセル扱いにならず、予定通り納品され、製造への影響は最小限で済みました。

職場は再び落ち着きを取り戻し、私自身もこれまでの業務姿勢を評価され、部長に昇進することになりました。社長から「これからも頼りにしている」と声をかけられ、身の引き締まる思いです。

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年上の中途採用社員との関係は、年齢差や立場の違いから難しさを感じることもあるかもしれません。今回のように、職場のルールを守らず独断で行動するケースでは、組織として冷静な対応が欠かせないのではないでしょうか。最終的に被害が最小限で収まり、職場の信頼関係が回復したのは何よりでしたね。


※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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