50代でフリーランスとして独立した知人から「会社に縛られず働けて快適」と聞き、少し憧れています。ただ、収入が安定しないと老後資金が不安です。定年後フリーランスは、どんなリスクがあるのでしょうか?

50代でフリーランスとして独立した知人から「会社に縛られず働けて快適」と聞き、少し憧れています。ただ、収入が安定しないと老後資金が不安です。定年後フリーランスは、どんなリスクがあるのでしょうか?

2月4日(水) 21:10

自分のペースで働ける「フリーランス」という選択肢に、魅力を感じる50代の方は少なくありません。会社勤めから解放され、経験やスキルを生かして収入を得られる点は大きなメリットです。一方で、老後という限られた時間軸の中では、収入や健康、社会保障など特有のリスクも存在します。 本記事では、定年後にフリーランスとして働く場合に想定される主なリスクについて、老後資金の視点から分かりやすく解説します。

収入が不安定になりやすく、生活設計が立てにくいリスク

ランサーズ株式会社が行った「フリーランス実態調査 2024年」によると、フリーランスの収入は年収99万円以下が7割、収入に「満足している」と回答したフリーランスは32%でした。
 
このように、定年後フリーランスの最大のリスクは、収入が不安定になりやすい点です。会社員時代のような毎月決まった給与はなく、仕事量や単価は景気や取引先の都合に左右されます。
 
収入が読みにくい状態では、生活費や医療費、旅行などの支出計画を立てにくく、老後資金を取り崩すペースが想定以上に早まるリスクがあります。安定収入を補うための十分な貯蓄や年金とのバランスを事前に考えておくことが欠かせません。
 

社会保障や退職給付が手薄になるリスク

フリーランスになると、会社員時代に受けていた社会保障や福利厚生がなくなる点にも注意が必要です。厚生年金から国民年金中心の生活になる場合、年金受給額が想定より少なく感じることもあります。
 
また、退職金や企業年金がない、あるいは既に受け取り終えているケースも多く、長寿化を考えると資金不足の不安は無視できません。さらに、健康保険料や介護保険料は全額自己負担となり、収入が減っても一定の支出が続く点は家計を圧迫します。社会保障の変化を正しく理解し、必要に応じて民間保険や資産運用で補う視点が重要です。
 

健康・体力低下による就業継続リスク

50代以降は、健康や体力面の変化もフリーランスにとって大きなリスクとなります。体調を崩せば、その期間は収入が途絶える可能性が高く、代わりに働いてくれる人もいません。慢性的な不調や通院が必要になると、仕事量を維持できず、結果的に収入減少につながることもあります。
 
また、フリーランスは自己管理が基本となるため、働きすぎや不規則な生活が健康を損なうリスクもあります。フリーランスを考えるなら、無理のない働き方と、万一働けなくなった場合の資金的な備えをセットで考えることが不可欠です。
 

フリーランスは「自由」と「備え」の両立が鍵

フリーランスは、時間や働き方の自由を得られる一方で、収入の不安定さや社会保障の手薄さ、健康リスクといった課題を抱えています。特に老後資金に不安がある場合、勢いだけで独立するのは危険です。
 
年金や貯蓄額を把握し、収入が減った場合の生活設計まで具体的にシミュレーションしておくことが重要でしょう。自由な働き方を長く楽しむためには、事前の準備と現実的なリスク管理が欠かせません。
 

出典

ランサーズ株式会社フリーランス実態調査 2024年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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