ちかさんは、緊急帝王切開で長男・いー君を出産しました。退院後、ちかさんは夜通し泣くいー君の世話で心身ともに限界に。夫の無神経な言葉も重なり、「自分ばかりが大変」と感じていました。夜だけミルクを足そうとしますが、いー君は嫌がって泣き続け、ちかさんはさらに追い詰められます。
いー君が2カ月半になっても、授乳はつらいまま。ちかさんは、泣かれるたびに自分を拒否されるような感覚になり、苦しみ続けました。母乳もミルクも嫌がり授乳を拒否。いー君が泣き疲れるまで泣かせる日々に、絶望を感じるようになっていきます。
ある日、妊娠中に知り合ったママ友と再会。ちかさんはこれまでの悩みを相談しました。「順調に育っているんだから、一度"大丈夫"って思ってみよう」と、ちかさんに寄り添い、頑張りを認めてくれましたが、ちかさんはいつの間にか自分を肯定できなくなっていたことに気づきます。
翌日も、頭の中は授乳の悩みでいっぱい。
いー君はおなかが空いて泣くものの、相変わらず授乳を嫌がり「かわいくない」「私って必要?」と感じてしまいます。
泣き続けるわが子に追い込まれたちかさんは、突然「うるさい!」と叫び、思わずスマホを壁に投げつけてしまいました。
ちかさんの異変に気がついた夫がさまざまな前向きな提案をしてくれますが、それすら受け止められなくなっていました。
心を閉ざしてしまったママは
夜中のお世話で、ちかさんから「どうせ泣くから、いー君を放っている」と聞き、驚く夫。夜泣きの対応を代わると提案しますが、「いー君が泣いていたら眠れない」と、断ります。
夫は「これ以上状況が悪くなるくらいなら何も変えたくない」という、ちかさんの思いを汲み、その考えを尊重してくれました。
いー君がもうすぐ生後3カ月を迎えるころになっても状況は変わらず、勝手に涙があふれ出てきてしまうほど、ちかさんは追い詰められていくのでした。
▼授乳がうまくいかない日々が続き、終わりの見えない育児に追い込まれていったちかさん。次第に「これ以上頑張ってもムダかもしれない」というネガティブな諦めの気持ちが芽生え、自分の感情にフタをしながら耐え続けていました。しかし、状況が変わらなければ心の負担は積み重なり、ある日突然、涙となってあふれ出てしまいます。
涙は目に見える「心の限界のサイン」とも言えます。自分が限界状況にあること、そして限界まで頑張ったのだという事実を、受け入れるきっかけにしたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:助産師 関根直子 筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター ちか
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