
2022年の前回北京五輪の開会式の様子。前回は金3、銀7、銅8という結果だった
2月6日から22日までの日程で、イタリアで開催されるミラノ・コルティナ五輪。前回北京大会の18個を上回る過去最多のメダル獲得が予想される今大会。このカレンダーを参考にぜひニッポン選手にエールを送ろう!***
【8日からのメダルラッシュに期待!】2月6日、ミラノ・コルティナ五輪が開幕する。前回の北京五輪で日本は金3、銀7、銅8と冬季五輪最多となる18個のメダルを獲得。今回もそれを更新するようなメダルラッシュとなるのか。大いに期待を込めて36個のメダルを予想。その有力選手、競技をダイジェストで紹介していこう(成績は1月28日時点)。
【2月8日】(以下、日本時間)![丸山 希(ジャンプ[スキー])今季のW杯で6勝を挙げていて勢いあり。ノーマルヒルで日本勢のメダル1号に期待](https://wpb.shueisha.co.jp/news/sports/2026/images/0abd95da46fba1774bd5e657ed1781caf5128ab1.jpg)
丸山 希(ジャンプ[スキー])今季のW杯で6勝を挙げていて勢いあり。ノーマルヒルで日本勢のメダル1号に期待
最初の歓喜の瞬間は8日の深夜に訪れるかもしれない。ジャンプ(スキー)の女子個人ノーマルヒルに出場する
丸山 希と
髙梨沙羅のメダル獲得に期待だ。
特に丸山は助走から飛び出しまでの安定感が高く、今季のW杯で開幕から3連勝を含む6勝を挙げているため、日本のメダリスト第1号になる可能性が高い。
丸山は16日のラージヒルでもメダル獲得を目指すが、W杯13勝のニカ・プレブツ(スロベニア)という強力なライバルを上回って表彰台の真ん中に立つことができるかに注目だ。
また、今大会もスノーボード勢はメダル量産が期待でき、同日の2競技がその口火を切りそうだ。男子のビッグエアは18日のスロープスタイルとの2冠を目指すと宣言している
木村葵来(きら)、国際大会2連覇で臨む
荻原大翔(ひろと)がダブル表彰台を狙う。
選手ふたりが並走してタイムを競うパラレル大回転では
三木つばきもメダル獲得の期待大。エッジを効かせたスピードある滑りに磨きをかけ、2024-25シーズンにW杯総合優勝を果たし、今季もランキング首位。五輪でも女王になりたいところだ。
【2月9日】この日はフィギュアスケート団体が表彰台に立ちそうだ。日本は男女のシングル勢も強いが、ペアで大きなアドバンテージが得られそう。金メダルを争うライバルはアメリカで、男子のエースであるイリア・マリニンが団体のメンバーに入るとかなりの脅威になるだろう。
【2月10日】
髙木美帆(スピードスケート)4度目の五輪となるレジェンド。1000m、1500mなど3種目でメダル獲得を狙う
4度目の五輪出場となる
髙木美帆がスピードスケートの1000mで登場。北京五輪後、練習環境やスケート靴のブレードを変えるなど試行錯誤しながら進化した姿を見せてくれるだろう。
前回の五輪は5種目に出場して4つのメダルを獲得したが、今回は1000mと17日のチームパシュート、21日の1500mと3種目に専念し、すべてでメダル獲得を目指す。
![小林陵侑(ジャンプ[スキー])ノーマルヒルで2大会連続の金メダルなるか。団体でもチームを牽引するエース](https://wpb.shueisha.co.jp/news/sports/2026/images/eb46ba825b158a5a1a23e7e0f9718b2fb081ef8c.jpg)
小林陵侑(ジャンプ[スキー])ノーマルヒルで2大会連続の金メダルなるか。団体でもチームを牽引するエース
スキージャンプの男子個人ノーマルヒルに出場する
小林陵侑も2大会連続の金メダルを十分に狙える。身体能力と技術の高さが光るジャンプと、それを再現する能力の高さで世界のトップを走り続けてきた。ここで勢いをつけ、翌日の混合団体、15日のラージヒル、17日の男子スーパー団体へとつなげたい。
ラージヒルは前述のニカ・プレブツの兄、ドメン・プレブツ(スロベニア)との激しい金メダル争いになりそうだ。
この日はさらに、スノーボードの女子ビッグエアで複数のメダル獲得が見られるかもしれない。前回銅メダルの
村瀬心椛(ここも)は、五輪直前のXゲームで女子では世界初の成功となる「バックサイドトリプルコーク1620」(縦3回転、横4回転半)の大技を成功させて優勝へと弾みをつけた。
村瀬は障害物やジャンプ台のあるコースを滑るスロープスタイル(17日)でもメダル獲得が有力視されている。
【2月12日】北京五輪のフリースタイルスキー・モーグルで銅メダルを獲得した
堀島行真が金メダル獲得へ視界良好だ。ターン、ジャンプ共に安定し、五輪前の最後となるW杯第4戦で2勝目を挙げた。年間ランキングも首位といい状態で本番を迎える。
【2月13日】スノーボードの女子ハーフパイプは国際大会でも結果を残している選手がそろっているが、16歳の
工藤璃星(りせ)がメダル候補だ。13歳で日本選手権を制し、24年の冬季ユースオリンピックで金メダルを獲得。翌シーズンにW杯デビューを果たして急成長する工藤が五輪の大舞台で力強く舞う。
【2月14日】羽生結弦氏の引退後、フィギュアスケート男子の新たなエースへと成長した
鍵山優真のメダル獲得に期待。4回転ジャンプの本数は海外の有力選手より少ないが、それでもステップなどの質が高く、安定して高得点を出してきた。
さらにスノーボードの男子ハーフパイプでは
戸塚優斗、
平野歩夢、
山田琉聖の3人にメダル獲得のチャンス。ただ、4大会連続の表彰台を目指す平野は1月17日のW杯で転倒し、複数箇所の骨折と打撲と診断された。
本番に向けて段階的に練習を再開していくとのことだが、逆境を乗り越え、北京五輪に続く金メダルを手にすることができるか。
【2月17日】
三浦璃来/木原龍一(フィギュアスケート)金メダル最有力「りくりゅう」。昨年12月のグランプリファイナルも制した世界王者
9日のフィギュアスケート団体でも活躍するであろう
三浦璃来・木原龍一がペアで金メダルを狙う。結成7年目〝りくりゅう〟の愛称もおなじみになったふたりはジャンプやステップの息もピッタリ。
昨年3月の世界選手権で優勝、同12月のグランプリファイナルも3年ぶりに制した世界王者が五輪でも実力を示してくれるだろう。
また、新種目として注目されるスキージャンプの男子スーパー団体も金メダルが期待できそうだ。これまでの4人ひと組から、2人ひと組で3本ずつ飛んで得点を競うルールに変更。日本はエースの小林とW杯ランキングで3位と力を伸ばしてきた二階堂 蓮が出場予定。総合力の高さで初代王者を目指す。
【2月20日】
坂本花織(フィギュアスケート)前回銅メダル。今季限りの引退を表明しており、最後の五輪で花を咲かせられるか
フィギュアスケート女子に北京五輪で銅メダルを獲得した
坂本花織が登場する。この4年で世界選手権を3連覇(25年は銀メダル)するなど、技術、安定感を高めてきた。今シーズン限りでの現役引退を発表しており、最後の五輪で〝有終の美〟を飾ってほしい。
ほかの代表ふたり、五輪初出場となる20歳の
千葉百音(もね)と17歳の
中井亜美も実力を発揮できれば表彰台も夢ではない。中井は年齢制限ギリギリでの出場だが、憧れの浅田真央氏の代名詞だったトリプルアクセルを決め、世界を驚かせられるか。
【2月21日】大会終盤の21日、スピードスケート女子のエース髙木美帆が金メダルで締めてくれそうだ。2大会連続で銀メダルの1500mで悲願の頂点を狙う。最大のライバルと目されていたW杯3勝のヨイ・ベーネ(オランダ)がまさかの代表落選と追い風は吹いている。

取材・文/折山淑美写真/JMPA時事通信社
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