2月5日(木) 3:30
GMOペパボ株式会社が行った「ハンドメイド作家における副業調査」によると、80%近くがハンドメイド作品の販売で売上を得たことがあると回答しています。
ハンドメイド販売を始める際、必ずしも開業届を提出しなければならないわけではありません。継続的に収益を上げる目的があり、事業として行う場合は「事業所得」となり、開業届の提出が原則です。
一方、趣味の延長で不定期に販売し、利益も少額であれば「雑所得」と判断され、開業届を出さないケースもあります。開業届を出すと青色申告が可能になるなどのメリットもあるため、収入規模や今後の継続性を見据えて判断することが大切です。
所得税は「利益」に対して課税されるため、売上から材料費や送料などの経費を差し引いた金額が重要です。雑所得の場合、年間20万円以下であれば確定申告が不要となるケースがありますが、住民税の申告は必要になることがあります。
事業所得として申告する場合は、金額の大小にかかわらず原則として申告が必要です。少額でも帳簿をつけておくことで、後々の税務対応がスムーズになります。
60代で老齢年金を受給している場合、収入が年金に影響するかは「在職老齢年金」の対象かどうかで異なります。自営業やハンドメイド販売のみで、会社勤めをしていなければ、基本的に年金が減額されることはありません。
また、国民健康保険や後期高齢者医療制度では、所得が増えることで保険料が上がる可能性があります。年金額そのものよりも、保険料負担への影響を意識しておくと安心です。
60代からのハンドメイド販売は、収入面だけでなく生活の充実という点でも大きな意味があります。一方で、ネット販売では発送作業や顧客対応、確定申告など、想像以上に手間がかかることも少なくありません。体力面やIT操作に不安がある場合は、家族がサポートできる体制を整えておくと安心です。
また、最初から「稼がなければならない」と考えるよりも、「趣味を楽しみながら少し収入があれば十分」といったスタンスの方が長続きしやすいでしょう。
収入が増えてきた段階で、開業届の提出や申告方法を見直すなど、段階的に対応することがリスクを抑えるコツです。お金の問題だけでなく、無理なく続けられる環境づくりも大切なポイントといえます。
ハンドメイドのネット販売は、60代からでも始めやすく、生きがいにもつながる魅力的な取り組みです。少額収入であれば年金への直接的な影響は限定的ですが、税金や保険料には一定の影響が出る可能性があります。
開業届を出すかどうかは、収入の見込みや継続性を基準に判断するとよいでしょう。まずは小さく始め、必要に応じて税務や年金の専門家に相談することが、安心して続けるためのポイントです。
GMOペパボ株式会社ハンドメイド作家における副業調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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