2月4日(水) 4:30
株式会社ベネッセコーポレーションが、全国の小学生・中学生・高校生の子どもを持つ保護者を対象に実施した「子どものお年玉の使い道についてのアンケート調査」では、「貯金」が最も多い回答となっています。
調査によると、全体の7割以上が「貯金」と回答しており、ゲームや本、おもちゃなどの購入を大きく上回る結果でした。この結果から、現在の子どもたちにとって「お年玉は貯めるもの」という考え方は、特別珍しいものではなく、一定程度一般化していると考えられます。
貯金志向が強まっている背景として、家庭での金銭教育や社会環境の変化が挙げられます。家庭内で「将来のために備える」意識が共有されている場合、子どもも自然と貯金を選択しやすくなります。
また、学校や家庭で金融教育に触れる機会が増え、お金の管理や計画的な使い方について考える子どもが増えていることも影響していると考えられます。
さらに、中学生になると進学や部活動、趣味など、将来を見据えた支出を意識し始める時期でもあります。そのため、「今すぐ使うより、必要なときのために取っておく」という判断につながりやすい側面もあります。
お年玉の使い方は、年齢とともに変化する傾向があります。小学生の頃は、ゲームやおもちゃなど、目の前の楽しみに使うケースも比較的多い一方で、中学生以降は貯金や計画的な使い道を選ぶ割合が高まるとされています。
お年玉の金額自体も、年齢が上がるにつれて増える傾向があり、金額が大きくなるほど「すぐに使う」ことに慎重になる子どもも少なくありません。こうした変化は、金銭感覚が成長している過程の一部と捉えることもできます。
お年玉をすべて貯金すること自体は、必ずしも悪いことではありません。ただし、お金は使うことで初めて価値や重みを実感できる側面もあります。貯金と消費のどちらか一方に偏るのではなく、バランスよく経験することが、金銭感覚を育てるうえでは重要です。
そのため、親としては「なぜ貯金しているのか」「将来どんなことに使いたいのか」といった点を、対話を通じて確認してみることが有効です。目的を持った貯金であれば、計画性を学ぶ機会になりますし、使い道を考える過程自体が金銭教育につながります。
貯金を続ける子どもに対して、無理に使わせる必要はありませんが、お金の使い方について話し合う機会を持つことは大切です。例えば、「欲しいものができたらどうするか」「一部だけ使うとしたら何に使うか」といった問いかけは、選択肢を広げるきっかけになります。
また、貯金額が大きくなっている場合には、保管方法や管理方法についても一緒に確認することで、より実践的なお金の管理を学ぶことができます。
今回参照した調査結果から見ると、お年玉を貯金する子どもは多数派であり、中学生が貯金を選ぶことは決して珍しくありません。背景には、家庭での金銭教育や将来を見据えた意識の高まりがあると考えられます。
お年玉は、子どもがお金と向き合い、自分なりの判断を学ぶ貴重な機会です。貯金をしている理由や目的を確認しながら、親子で対話を重ねていくことが、健全な金銭感覚を育てる一助となるでしょう。
株式会社ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所 「貯金しなさい」はもう古い?お年玉マネーレッスンのすすめ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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