2月4日(水) 0:00
一般的に新車は、購入直後から価値が下がり始め、特に最初の3年で大きく下落すると言われています。購入から1年が経過すると、車種にもよりますが新車価格の70~80%程度まで下がるケースが多く、ここで「もったいない」と感じる人も少なくありません。
ただし、この下落はあくまで帳簿上の評価であり、実際に売却しない限り損失が確定するわけではありません。また、人気車種や流通量の少ないモデルであれば、1年落ちでも比較的高値で取引される場合があります。単純に「1年で価値が下がったから損」と判断するのは早計と言えるでしょう。
購入から1~2年で売却する最大のメリットは、相対的に高いリセールバリューを確保しやすい点です。走行距離が少なく、車検前であれば中古車市場でも需要が高く、次の車の購入資金に回しやすくなります。
一方で、購入時に支払った諸費用や税金、オプション代は基本的に戻ってきません。また、短期間で買い替えを繰り返すと、そのたびに登録費用や保険料が発生し、トータルでは出費がかさむ可能性があります。
リセールだけを重視すると、見えにくいコストを見落としがちになる点には注意が必要です。株式会社インテージの調査結果によると、世帯年収別に行った「車種を選択するときにリセールバリューを式意識するか」という問いに対し、全世帯年収の約3割が意識していると回答しています。
車を長く乗り続ける場合、リセールバリューは徐々に下がりますが、その分「1年あたりの使用コスト」は低くなっていきます。購入費用を長期間で割ることで、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースも多いのです。
また、自分の生活スタイルに合った車に安心して乗り続けられることは、金額では測れない満足感につながります。メンテナンスを適切に行えば、大きな故障リスクも抑えられます。経済性だけでなく、使い勝手や愛着といった視点も含めて判断することが重要です。
リセールバリューの下落は事実ですが、「早く売れば必ず得」「長く乗れば必ず損」と単純に言い切ることはできません。短期間で売却すれば高値は期待できますが、諸費用や買い替えコストを考慮する必要があります。
一方、乗り続けることで1年あたりの負担は軽くなり、満足度も高まる可能性があります。重要なのは、自分のライフスタイルや今後の車の使い方を踏まえ、総合的なコストで判断することです。数字だけに振り回されず、納得できる選択を心がけましょう。
さらに、車は「移動手段」であると同時に、日々の生活の質を左右する存在でもあります。数万円単位のリセール差よりも、通勤やレジャーで感じる快適さ、安全性、ストレスの少なさを重視したほうが、結果的に満足度が高くなるケースも少なくありません。
将来の売却価格だけに縛られず、今の自分にとって最適な使い方かどうかを基準に考えることが、後悔しない判断につながります。
株式会社インテージ「リセールバリュー」気にしてクルマ買う人の実態年代/性別/世帯年収/メーカーで調査・分析(東洋経済オンライン)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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