「孫のためだから」。そう言われたとき、断るのは簡単ではありません。
節分という名目で始まった、義母とのパーティー。けれどその裏には、思いもよらない感情が隠れていたようで……。
義母から節分パーティーに誘われて
ある日、2歳の子どもを育てる井澤美也子さん(仮名・33歳)のもとに、義母から「
一緒に節分パーティーをやらない? 恵方巻を持っていくから」と連絡がきました。
節分当日、夫は出張中。美也子さんは一瞬戸惑いましたが、理由を聞いて納得したそう。
「義母が、孫の無病息災と幸せを願ってぜひやりたいと言ってくれたので、その好意を無下にはできないなと思ったんです」
美也子さんの子ども・鈴ちゃん(仮名)は当時2歳で、
まだ豆を食べると危険な年齢だったため、個包装の豆をまくことを条件に、節分パーティーを了承しました。
ただ美也子さんの胸には、説明しきれない小さな違和感が残っていたそう。
「それまで義母の方から積極的に声をかけてきたり、イベントを提案してきたりすることはなかったのに、節分はそんなにやりたいって、なんでだろう? と、ちょっと引っかかってはいましたね」
「私はヨボヨボだから、あなたが鬼やってね」
そして迎えた節分当日。義母は朝から張り切った様子で、美也子さんの自宅を訪れました。
「義母は『じゃあ美也子さんが鬼やってね。私はもうヨボヨボのおばあちゃんだから』そう言うなり、
有無を言わせぬ勢いで私の顔に鬼のお面を押しつけてきたんですよ」
冗談めかした口調とは裏腹に、その手つきは乱暴で、拒否する隙すら与えない緊迫した怖さがあったそう。
「絶妙にふざけているような雰囲気なんですが、
かなりの強い力で個包装の豆を何度もぶつけられて……正直『えー!?』という感じでした」
豆は思った以上に硬く、顔や肩に当るたびに痛みが走りました。しかし義母は笑顔のまま「鬼は外〜!」と声を張り上げ、手を緩める様子はありません。
その場にいたのは、2歳の娘と義母、そして“鬼役”に仕立て上げられた自分だけ。
空気を壊すわけにもいかず、美也子さんは痛みと違和感を飲み込み、作り笑いを浮かべ続けました。
「想像以上に痛かったんですが、その場で怒ったり、どうしてそんなことをするのか問いただしたりはどうしてもできなくて……結局、黙って我慢したままパーティーを終えました」
夫に電話で伝えると、まさかの事実が判明
その夜、出張先の夫に電話で節分パーティーの様子を詳細に伝えると、受話器の向こうで夫はしばらく沈黙した後、慌てたように謝ってきたそう。
「ごめん! それきっと俺のせいだ。この前のお母さんの誕生日に、横着して美也子にあげたバッグと同じものをあげんだ。そしたら、『
これ美也子さんのSNSで見たわよ! 母親の私に、嫁ごときと同じものなんて馬鹿にするんじゃないわよ!』ってブチ切れさせちゃって……そのしわ寄せが美也子にいっちゃったのかもしれない」
その瞬間、美也子さんの中で、点と点が線になりました。節分を口実にした訪問も、無理やり押しつけられた鬼役も、ぶつけられた豆も、全て笑顔の裏に隠された明確な敵意があったのだと。
その後、義母はご機嫌になったけれど
「じゃあ孫のためというのはあくまで口実で、お義母さんは自分より立場の弱い私に、鬱憤と怒りをぶつけていたの?」その話を聞き終えた美也子さんは、怒りよりも先に深い脱力感に襲われました。
「いい年をした大人が、嫉妬や劣等感をこんな形で晴らすなんて……義母の大人気なさと、悪い意味での“女っぽさ”に、ただただ呆れてしまいました」
節分という“福を呼ぶ行事”のはずが、美也子さんにとって、義母の本性をはっきりと突きつけられる、苦い日になってしまったそう。
「その後、夫が義母にプレゼントを贈り直したら嘘みたいにご機嫌になり、私にも何事もなかったかのように話しかけてきますが……私はあの時の恐怖と痛みを絶対に忘れません」と、拳を握りしめる美也子さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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