2月2日(月) 23:10
ディーラーが提示する「実質月2万円」という金額は、多くの場合、下取り価格を頭金として充当し、残りを長期ローンで分割した結果です。
株式会社イードが行った「車を売った経験」に関するアンケート調査によると、車を売った理由として、約半数の人が「別の車が欲しくなり車の買い替えに伴って」と回答していました。
この結果からも、車を売った金額で別の車に乗り換える人が多いことが分かります。一見、月々の支払額だけを見ると負担は小さく感じますが、支払期間が長くなるほど利息の総額は増えていきます。
また、ボーナス払いが含まれているケースでは、年2回の支出が家計を圧迫する可能性もあります。さらに下取り価格は市場相場より低めに設定されることも多く、「得したつもり」が錯覚で終わる点には注意が必要です。
買い替えを判断する際は、現在の車を維持した場合のコストと比較する視点が欠かせません。車検代や修理費が増えてきたとしても、ローンを組んで新車を購入するより総額が安く済むケースは少なくありません。
特にローン完済済みの車であれば、毎月の固定費は保険料や税金、メンテナンス費用が中心になります。今後数年間で想定される修理費を見積もり、買い替えとどちらが高くつくのかを比較することが大切です。
新車への買い替えが必ずしも損とは限らず、ライフスタイルや将来設計によって判断は変わります。安全性能や燃費の向上によって、長期的に見れば安心感やランニングコストの削減につながる場合もあります。
一方で、住宅購入や教育費など大きな支出を控えている家庭では、月額が低くても長期ローンが家計の自由度を下げる可能性があります。「今安いか」ではなく、「将来まで含めて無理がないか」を基準に考えることが重要です。
買い替えを検討する際は、ディーラーから提示される見積書の中身を細かく確認することが欠かせません。車両本体価格だけでなく、オプション費用や諸費用、ローン金利がどの程度含まれているのかを把握する必要があります。
特に「実質月額」を強調する提案では、支払期間が長期化していないか、最終的な支払総額がいくらになるのかを必ず確認しましょう。
また、下取り価格についても一社の提示だけで判断せず、買取専門店の査定と比較することで、本当に妥当な条件かを見極めやすくなります。こうした確認を怠らないことが、後悔しない買い替え判断につながります。
「実質月2万円」という言葉は魅力的ですが、下取り価格やローン総額、利息まで含めて考えると必ずしも得とは限りません。今の車を維持した場合のコストや、将来のライフイベントとのバランスを比較することが重要です。短期的なお得感に流されず、支払総額と家計全体への影響を冷静に見極めることで、自分にとって本当に納得できる選択ができるでしょう。
株式会社イード「車を売った経験」に関するアンケート調査(PRTIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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