2月1日(日) 4:20
当然ながら、ATMは紙幣を人の目で確認しながら出しているわけではありません。ATMの内部には金種ごとに分かれたカセットがあり、1万円札、5千円札、千円札をそれぞれ別の場所で管理しています。
紙幣は1枚ずつ送り出され、通過する際にセンサーで枚数や状態を検知します。ATMに「10万円を引き出す」という指示が出れば、1万円札のカセットから10枚を正確に数えて排出する仕組みです。
この構造上、10万円を1万円札のみで引き出した場合、別の金種が混ざることはなく、違う札が出てくることはありません。
ATMは正確にお金を送り出す仕組みですが、機械である以上、ごくまれに不具合がおこることもあります。
これは筆者の体験したことですが、実際に「ATMでお金が足りない」という連絡を受けたとき、すぐに該当するATMを停止し、調査を行ったことがあります。
取引履歴、実際に払い出された紙幣、内部残高を確認し、ATMの内部をくまなく点検したところ、千円札が1枚、紙詰まりを起こしているのが見つかったのです。その後、顧客へ連絡し、該当する金額を返却することができました。
ATMを利用した際に、金額が合わない、枚数がおかしい、違う札が混じっているなどのトラブルが発生した場合、その場ですぐに銀行に連絡を入れましょう。ATMには備え付けのインターホンや電話番号が表示されています。そこから連絡すれば、銀行側は状況を確認し対応してくれます。
ATMは1円単位で管理されており、内部の残高や取引記録は全て残っています。実際には、ATMのトラブルとして連絡を受けた際に取引内容や操作状況を確認した結果、機械に問題がないことが判明するケースもあります。
それでも、違和感を覚えた時点で連絡をすれば、銀行は記録や現物をもとに状況を確認できるため、気になる点があれば遠慮せず相談することが大切です。
ATMで違う札が出てくる、あるいは金額が合わないという事態は機械の構造上起こりにくいです。ただし、機械トラブルという観点では完全にゼロとは言い切れないのも事実です。
そのため、違和感を覚えた時点で連絡をすることは、利用者側の確認につながるだけでなく、ATMを一時停止して調査を行う判断材料にもなります。結果として同じ不具合による取引が続くことを防ぎ、被害の拡大を防止することにもつながります。
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種
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