どんな業界でも自分が「干される対象」になれば、絶望すること間違いない。もちろんその商売をやめてしまえばいいという話ではあるけど、その業界でまだ仕事をしたい気持ちがある以上、プッシュされない状態はツラいだろう。特に人気商売の場合は事務所から全く押されないと苦戦を強いられ、いくらSNSフォロワーがいても営業にさえ回ってもらえない危険性さえある。
干される女優はその女優自身に問題がある可能性が高いけれど、一方で事務所の気まぐれに巻き込まれる理不尽なケースも見られ、必ずしも個人だけの問題とは限らないのが難しいところだ。
遅刻や現場とばしなどは当然「干される対象」に
一般常識で考えれば分かるように、遅刻や現場とばし、過度なメンヘラは干されてしまう。みんなで1つの作品を作り上げるのがゴールなのだから、迷惑をかける行為に及べば、戦力としてカウントされないのは当然のことだ。
交通渋滞や数十分程度の遅刻なら、特にうるさくは言われない。しかし“現場飛ばし”に関しては遅刻よりもはるかに重罪で、たとえ2~3日前のキャンセルだとしても基本的にはアウト。
現場スタッフや演者もその日のために予定を空けるのだから、直前キャンセルや当日バックレを繰り返すとあっという間に「信用ならないヤツ」のレッテルを貼られる。仮に本当に体調不良が重なったとしても罪の重さは変わらないので、相当な売れっ子でない限り管理不足が「干され」の原因にもなり得るのだ。
徐々に仕事が減って退所するケースも
在籍数が数百名を超えるマンモス事務所の場合、メインメンバーとサブメンバーがある程度分けられているため、戦力外フォルダに振り分けられた女優は干されているのと同じ状態となる。ただ中小企業の場合は誰かを干すと売り上げに支障が出やすく、できる限り小さなオファー1つでも取りたいのが本音だろう。
そうなると営業に回る際、宣材写真を一応持って行くものの、問題児を猛プッシュはしない。「干す」よりも「アテにしない」という方が正しく、「声がかかればまぁラッキー」くらいの考えで先方と話をつけていく。
アテにされなくなると重要な仕事はまず回されないし、ひっそりと振るオファーの数を減らして自ら退所するように仕向ける例もある。これぞ、業界のコワい部分と言えよう。
「好き嫌い」で理不尽に干されることも
正直、この業界では好き嫌いで干されるケースも起きる。セクシー業界に限らず一般的な芸能人や、夜のお店でもなくはない話だから本当に恐ろしい。
悪事に手を染めておらず、真面目に仕事と向き合っていてもマネージャーに嫌われて営業を回ってもらえずオファーが激減、そして事務所とケンカ……といった例を、私は過去に2〜3件聞いたことがある。実際のところはもっとこの手の問題が発生しているだろう。
人間同士なので、演者に対する好き嫌いの感情が湧くのは致し方がないこと。ただ公私混同したり、会社全体が「お気に入りとそうでない子」でさじ加減をする風潮がまかり通っていると、感情だけで仕事をするようになり、理不尽な理由で干してしまう。干された側としては、たまったもんじゃない。
理不尽な理由で干す事務所の“ブラックな実態”
某プロダクションに関しては、マネージャーに好かれないと営業に回ってもらえないウワサもあり、所属者がわざわざ「本当にここ(事務所)にいられて幸せです」や「マネージャーさん、社長の優しさには頭が上がりません」とSNSに書いて媚を売る地獄絵図が展開されている。
もちろん事情を知らない人からすると健気な印象があって好感度アップするだろうけど、色々知っている私からすると「あ、始まった」でしかない。
理不尽な理由で干す・干さないが決まっている会社の内情はなかなかにブラックで、演者も戦力外通告をされないために必死なのだ。
常に“首の皮が一枚繋がっている状態”の女優も
人気商売は華やかだけれど、売れ行きが安定しても事務所やマネージャー次第で不利にもなる。芸歴が相当長くない限りは、常に“首の皮が一枚繋がっている状態”が続くといっても過言ではない。
干されないための努力は必要だが、頑張っていても二軍、三軍落ちの危険性があるデンジャラスな世界。本当にプレッシャーが大きいものだから、セクシー女優のメンタルがちょっとやそっとで揺らがないのも、本記事を読めば十分に納得できるだろう。
文/たかなし亜妖
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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