日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『マーズ・エクスプレス』をレビュー!

本作が長編デビューとなるジェレミー・ペラン監督が、大友克洋、押井守、今敏ら日本アニメーション界の巨匠たちにインスピレーションを得て制作

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『マーズ・エクスプレス』をレビュー!

1月31日(土) 17:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。最新の宇宙研究に基づいて描かれるSFサスペンス!***

『マーズ・エクスプレス』 評点:★3点(5点満点) © Everybody on Deck - Je Suis Bien Content - EV.L prod - Plume Finance - France 3 Cinéma - Shine Conseils - Gebeka Films - Amopix

© Everybody on Deck - Je Suis Bien Content - EV.L prod - Plume Finance - France 3 Cinéma - Shine Conseils - Gebeka Films - Amopix



「愛」ゆえの引用が過剰な「サイバーパンク」映画ほとんど「古色蒼然」と言って良いほどに、かつての「サイバーパンク」的な世界観を描くSFアニメーション映画である。

「古色蒼然」と言わざるを得ないのは、テクノロジーやガジェット、ミステリー仕立てのストーリーも含め、ほとんどが先行する作品の引用で成り立っているからだ。

『AKIRA』『攻殻機動隊』『トロン』『ターミネーター2』『デューン/砂の惑星』(1984年版)、『マイノリティ・リポート』『トータル・リコール』(1990年版)、『ロボコップ』(1987年版)、それにもちろんウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』......。

もちろん、好きなものを大量に詰め込んだ作品を作るのは一概に悪いことではない。

また、既に死んだ人間の「バックアップ」が、アンドロイド的な身体を得て活動し続けることが日常化している点など、独自の世界観にも見るべきところはある。

しかしながら作り手の「愛」ゆえに投入された引用が過剰なせいで、作品自体がパスティーシュの集合体に見えてしまうのはいかにも勿体ない。

が、参照されている作品が既に30、40年前のものばかり、ということを考えるに、若い世代の観客には本作の懐古が逆に新鮮に感じられる......のだろうか?

STORY:23世紀――火星を拠点にする私立探偵アリーヌは、アンドロイドの相棒カルロスと、ある女性の捜索を開始。その過程でふたりが見たのは、腐敗した街の裏側、巨大企業の陰謀、そしてロボットとの共存社会の根幹を揺るがす事態だった







監督:ジェレミー・ペラン

声の出演:レア・ドリュッケールほか

上映時間:89分



全国公開中





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