1月30日(金) 22:30
洗濯で使う水は、基本的に下水として流れるため、水道代だけでなく下水道料金にも影響します。
下水道料金は自治体で違いますが、たとえば東京都の一般汚水では、一定の使用量帯で1立方メートルあたりの料率が示されています。水道料金も同じく使用量に応じて増える仕組みなので、洗濯で使う水を減らせば、その分だけ上下水道の合計が下がる可能性があります。
ただし、下水道料金には基本料金があるため、使った分がそのまま丸ごと減るわけではありません。減るのは主に従量分です。節水の効果を現実的に見積もるには、1回の洗濯で何リットル使っているかをまず把握するのが近道です。
洗濯機の水量は機種によって大きく違います。メーカーの例では、標準コースで1回あたり123リットルといった表示もあります。つまり、毎日1回洗濯すると、月に約3690リットル、立方メートル換算で約3.7立方メートル分の水が洗濯だけで動く計算です。
ここで残り湯を使うと、洗濯機が水道からくみ上げる水が減り、その分だけ上下水道の従量分が下がります。単価は地域と使用量帯で変わるので一概には言えませんが、洗濯1回あたりに直すと節約額は数十円になりやすいです。毎日続ければ、月で数百円から千円程度の差になることもあり得ます。
残り湯を使った洗濯で追加で発生しやすいのは、風呂水をくみ上げるポンプの電気代です。一般にこの電気代は小さく、洗濯1回あたりで見るとかなり軽い負担に収まりやすいです。
ガス代については、残り湯を使うからといってお風呂を余計に沸かすなら本末転倒です。節約目的なら、いつも通りお風呂を使った結果として残る湯を、洗濯に回すのが前提になります。
一方で、使い方次第で損に転ぶポイントもあります。残り湯は皮脂や汚れが混ざるため、洗濯物がにおいやすくなり、洗剤量を増やしたり、お湯洗いに切り替えたり、追加のすすぎをしたくなることがあります。追加のすすぎは水量が増え、電気も時間も伸びるので、節水分を食いつぶす可能性があります。
損しにくい使い方のコツは、洗いの工程だけ残り湯を使い、最後のすすぎは水道水にすることです。洗濯機に風呂水設定がある場合は、その設定に合わせると現実的です。また、残り湯は時間が経つほど雑菌が増えやすいので、できるだけ早く使うほうが安心です。
お風呂の残り湯洗濯は、上下水道の従量分を減らせるため、基本的にはお得になりやすい節約法です。ただし、洗濯1回あたりの差は数十円になりやすく、追加のすすぎや洗剤増量などで逆転することもあります。洗いだけ残り湯、すすぎは水道水という使い分けを意識し、におい対策も含めて無理なく続けられる形にすると、節約と快適さを両立できます。
日立の家電品1回の運転で使用する水量を知りたいです
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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