ゆりやんレトリィバァ長編映画監督デビュー作『禍禍女』(2月6日公開)の「公開直前!大演説会 in 新宿・歌舞伎町」が1月28日にシネシティ広場・KABUKICHO TOWER STAGEで開催された。ゆりやん監督、南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、九条ジョー、鈴木福、本島純政、田中麗奈が登壇。ゆりやん監督は、夜の歌舞伎町で15分以上の大熱弁を行った。
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ゆりやんのいままでの恋愛のすべてが詰め込まれたという本作は、世界各国22の国際映画祭に正式出品、ノミネートされ、すでに海外映画祭“4冠達成”という異例の快挙を成し遂げている。この日は、多くの観覧者が詰めかけた寒空の下の野外イベントとなり、南らキャスト陣のステージラインナップ直後に、ゆりやん監督が本作を全国に届けるために制作した「禍禍女カー」に乗って広場に登場した。
車両の屋根に登ったゆりやん監督は、まるで選挙演説かのように、自身の経歴や本作に込めた想いを身振り手振り交えながら15分以上にわたる大演説を展開。途中、同期で当時、ゆりやん監督から恋愛話を聞いていたという九条からヤジを飛ばされるという寸劇も挟みつつ、主演の南も屋根にのぼり「スタッフ&キャスト全員のエネルギーが詰まった映画です。いろいろな感情になれる物語なので、ぜひとも劇場でご覧ください」と大声で本作をPR。
ステージでは、映画監督初挑戦の日々を振り返ってゆりやん監督は「これまで私はお笑いのネタは1人でピン芸人として作ってきたけれど、映画は総合芸術ということを教えていただき、みんなの意見、みんなのお芝居、みんなのアイデアを集めたら、こんな世界ってあるんだ!と日々感動でした」と新境地を明かした。
ヒロイン早苗役の南は、撮影現場でのゆりやん監督の様子を「エネルギーがあった」と振り返りながら「毎朝撮影前に『大ヒットさせるぞ!』というコール&レスポンスをする朝礼が行われて…。びっくりしたけれど、気持ちも切り替わるし良い取り組みだと思いました」と報告。
望月瑠美役のアオイはゆりやん監督について「気配りのある方」といい「撮影前に監督自らがお手本を示してくれるけれど、そのクオリティが高すぎて…。毎回それを超えたいと思っていました」と述べた。
渡瀬玲子役の田中は「ゆりやん監督は各部署の愛情を受けて、それをエネルギーにして怪物になっていく。現場から愛される監督で、職人のスタッフさんたちもメロメロでした」と人柄を絶賛。
増村宏役の前田は、劇中で早苗の作る“恐怖の異物混入カレー”に触れ「最悪食べても大丈夫な素材で作られているけれど、口に入れた時の食感が抜けなくて…。それから1か月くらいカレーが食べられなくなった」と苦笑いでトラウマ体験を告白。大石俊介役の鈴木は「沙良ちゃんのお芝居がヤバくて最高!ミュージカルシーンがあって、なんだこれは!?となる。この流れの展開でこうなる!?とびっくりしました」とコメント。
阿久津拓哉役の本島は「思い出深いのは禍禍女に追いかけられるシーン。完成した映像を観た時はコワッ!と思った。でもこれって恋愛映画ですよね…?」と、監督に思わず確認する一幕も。また、安田明人役の九条は「嫌いなトマトを食べるシーンはゆりやん監督が汁の垂れ方にこだわって10テイクくらい撮った。その時の僕はすごく嫌な顔をしています」と妙な見どころを紹介。
“恋愛史上最狂の復讐劇”という本作にちなみ、全国行脚で、禍禍しい恋愛エピソードや浄化してしまいたい願いを込めた絵馬を収集したというゆりやん監督。「会社のロッカーの中側に知らない間に、とある女の写真がいっぱい貼られていた…」、「別れた彼がある日家に帰ったらベランダにいた…」などの全国から1,107もの禍禍しいエピソードが集まったという。そんな、禍禍しいエピソードの数だけ鎌が突き刺さったハート型巨大な絵馬を、神主を招いて御祈祷してもらい、ゆりやん監督と南が「ジョーカー(浄化~)」との掛け声とともに浄化札をペタリ。無事、成仏させた。
その後、新宿ピカデリーで行われた完成披露試写会では、キャスト&監督が舞台挨拶を敢行。ゆりやん監督は放屁ネタと「映画『禍禍女』監督のスティーヴン・スピルバーグです」という豪快な挨拶ボケをかまし「この映画は私の恋愛を基にしたドキュメンタリーです。恋愛とは2人でやるものだといま気づいて、完成した映画を観た時にこれは片思いを基にしていたと思った。過去の恋愛経験の復讐のために作った映画だったけれど、間違っていたのは私だと気づいた。そんな想いが込められています」と、本作について解説。
また「狂気を感じたこと」を聞かれた前田は「劇中に登場する僕の裸体像は、3Dプリンターを使って僕が実際に同じポーズをとって作ったもの。それが撮影後に配給会社のガレージの奥に置いてあって。見た時はゾクッとした」と苦笑。鈴木は打ち上げから帰るゆりやん監督の姿に狂気を感じたそうで「下北沢駅前で、シャチの浮き輪に乗って音楽を流しながらノリノリで出て行った」と詳細を解説すると、ゆりやん監督は「それって…普通のことじゃないですか?」とすまし顔で観客に尋ね、笑いを誘った。
小学校時代に保健室の先生に恋していたという本島は「先生のことが好きすぎて、会いたくて毎日昼休みに保健室に行っていた。いま思うとパワハラ男…違うか、禍禍男をしていた」と、まさかのエピソードを告白。
最後に主演の南は「たくさんの方々に観ていただきたい映画なので、皆さんの口コミでたくさん広めていただけたらうれしいです」とPR。ゆりやん監督は「大ヒットに向けまして…『禍禍女』大ヒットするぞ、大ヒットさせろ、アカデミー賞獲るぞ、獲らせろ、興行収入『タイタニック』超え5000億!」と観客とのコール&レスポンスで大ヒットを祈願した。
文/山崎伸子
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