1月28日(水) 3:00
ギザ10とは、縁にギザギザ(鋸歯模様)が施された10円玉のことです。昭和26~33年までの間に発行されたもので(昭和31年製造なし)、現在の平滑な縁の10円玉とは手触りで明確に区別できます。
当時は10円が硬貨の最高額だったため、識別目的でギザギザが施されていましたが、昭和32年の100円硬貨発行により必要性が薄れ、昭和34年以降廃止されました。製造から75年近く経過しており、日常ではほとんど見かけなくなったため、「珍しい硬貨」として認識されています。
「古い硬貨だから高く売れるのでは?」と期待する気持ちはよく分かりますが、ギザ10の場合、基本的には額面の10円から大きくは変わらないケースが多いです。一般的な状態なら、買い取り価格は10〜30円前後が相場といわれています。
ただし、すべてが同じではありません。価値が上がる可能性があるのは、次のような条件を満たしている場合です。
・発行枚数が少ない年のもの(昭和26年、32年、33年など)
・使用感がほとんどなく、ピカピカの未使用品
・傷や汚れが少なく、保存状態が非常に良いもの
これらの条件を満たす場合は、数百~数千円で取引されることもあります。中には1枚で数万円の値がつくケースもありますが、それは極めてまれな例です。
「今は大した価値がなくても、将来的に高くなるのでは?」と期待する方も多いでしょう。確かに、古銭の世界では、時間がたつにつれて価値が見直されることがあります。現に、昔は見向きもされなかった硬貨が、今ではプレミア価格になっているケースも存在します。
しかし、総発行枚数は約17億7300枚と非常に多く、現時点で市場に出回っている数も相当数あります。そのため、全体的な価値が一気に高騰する可能性はあまり高くないといえます。
それでも、保管状態が良いものであれば、今後少しずつ価値が上がる可能性はあります。特に年号が珍しく、未使用に近い状態のものはコレクターにとって魅力的な存在となるため、大切に保管しておく価値は十分にあるでしょう。
もし、どのくらいの価値なのかを知りたい場合は、専門店での査定を受けてみることをおすすめします。古銭を扱う買い取り店では、無料で査定をしてくれるところも多く、年号や保存状態に応じて適正な価格を教えてくれます。
その際、注意したいのが「自分で磨いたり洗ったりしないこと」です。光らせようとして硬貨をこすると、傷がついたり本来の質感が失われたりして、かえって価値が下がってしまうことがあります。できるだけそのままの状態で保管し、専門家に見てもらうのが賢明です。
保存状態や年号によっては、思わぬ価値がつくこともあります。将来、硬貨市場で注目される可能性もゼロではありません。一度専門家に見てもらうことで、本当に価値があるかどうかを見極めるきっかけになります。
大切にしていた叔父さんの思いを引き継ぐ意味でも、丁寧に保管し、じっくりと様子を見ていくのがよいでしょう。興味を持った今が、価値を見直すチャンスかもしれません。
独立行政法人造幣局 年銘別貨幣製造枚数
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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