1月27日(火) 23:40
オール電化で冬の電気代を押し上げる代表格は、実はエアコンよりも「給湯」です。
資源エネルギー庁も、電気代が月10万円を超えているオール電化世帯の消費電力量の内訳は、約7割が『蓄熱暖房機』による暖房、約2割が『電気温水器』による給湯と公表しています。
外気温が下がるほど水温が低くなり、同じ量のお湯を作るにも多くの電力が必要になります。さらに浴槽にお湯を張る家庭では、追いだきや保温を繰り返すことで消費電力が積み上がりやすい点も要注意です。
まずは入浴の頻度・湯量・保温時間を見える化し、家族の入浴時間を寄せて「追いだき回数を減らす」だけでも効果を感じやすいでしょう。
暖房費は設定温度だけでなく、運転方法によって差が出ます。寒いからといって短時間で何度もオンオフすると、立ち上げ時に負荷がかかり電力を余計に使うことがあります。
基本は自動運転を軸にして、風量と風向きを整え、部屋全体をムラなく暖めるほうが効率的です。加えてフィルターが汚れていると風量が落ちてムダが増えるため、月1回程度の掃除を習慣化すると「体感の暖かさ」と「電気代」の両方に効きやすくなります。
同じ温度設定でも、窓や床から冷気が入ると体感温度が下がり、結果的に暖房を長く回すことになります。マンションでも窓の断熱が弱いと、室内の熱が逃げて電気代が増えやすい点は見落とされがちです。
手軽に始めるなら厚手のカーテン、すき間テープ、窓の断熱シートなどで「冷気の入り口」を減らすのが王道です。床の冷えが強い家はラグやジョイントマットで底冷えを抑えると、エアコンの設定温度を上げずに快適さを確保しやすくなります。
オール電化向けのプランは「夜間が安い」など時間帯で単価が変わることが多く、生活スタイルと合っていないと損になりがちです。例えば昼間に在宅時間が長く、洗濯乾燥や調理、暖房を集中させる家庭は、想定以上に高い単価で使っている可能性があります。
まずは検針票やアプリで使用量のピーク時間帯を確認し、食洗機・洗濯乾燥・浴槽の沸き上げなどを可能な範囲で安い時間帯へ寄せてみましょう。契約アンペアや基本料金の構造も含め、今のプランが「オール電化の実態」に合っているかを点検することが大切です。
やみくもに節電するより、影響が大きい順に手を付けるとストレスなく下げやすくなります。冬の優先順位は、まず給湯(追いだき・保温・湯量)を減らし、次に窓や床の冷え対策で暖房効率を底上げするのがおすすめです。
そのうえでエアコンは自動運転・フィルター掃除・サーキュレーター併用など「同じ快適さで消費を減らす」工夫を取り入れます。最後に待機電力や古い家電の使い方を整えると、生活の質を落とさずに家計改善へつなげられるでしょう。
オール電化マンションの冬の電気代は、エアコンより給湯が主因になっていることが多く、追いだき・保温・湯量の見直しが効果的です。次に窓や床の冷え対策で暖房効率を上げると、設定温度を上げずに快適さを維持できます。
あわせて料金プランと使用時間帯をチェックし、生活スタイルと単価の相性を整えると改善が加速します。負担の大きい項目から順に変えるのが、無理なく電気代を抑えるコツです。
資源エネルギー庁ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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