1月28日(水) 2:30
国税庁長官官房企画課「令和6年分民間給与実態統計調査」によれば、30代前半の平均年収は449万円、30代後半は482万円です。
年収500万円は、30代全体の平均を上回る水準といえます。なお、性別による平均年収の違いは表1のとおりです。
表1
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 30~34歳 | 512万円 | 362万円 |
| 35~39歳 | 574万円 | 351万円 |
出典:国税庁長官官房企画課「令和6年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
また、民間のデータによれば、30代の年収中央値も400万円台となっています。こうした統計から見ると、年収500万円は相対的に高めの水準であり、周囲から「余裕がある」と見なされるのも自然だといえるでしょう。
年収500万円の場合、手取り額はおおよそ375万円~425万円(月額約31万円~35万円)が目安です。ボーナスが月給の2ヶ月分で年2回支給される場合、月々の手取りは23万円~27万円程度になるでしょう。
総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」によると、年収500万円~600万円の世帯における消費支出は、単身世帯で月約21万円、2人以上の世帯では月約28万円です。
手取りからこれらの支出を差し引いた額が、基本的に貯蓄に回せる余力となります。こうした支出と負担の実態を把握することで、「普通の暮らし」の現状が見えてきます。
では、本人としては「普通に暮らしているつもり」なのに、なぜ周囲から「余裕あるよね」と言われやすいのでしょうか。 ひとつには、統計上、年収500万円は日本の平均年収より上であり、自分より年収が低い層から見ると相対的に余裕があるように映るかもしれません。
また、年収500万円クラスでも、平均的な生活費の水準を超える住居費や教育費、マイカー費用などを抱えていると、手取りの多くが固定費で消えてしまい、「数字上は余裕があるはずなのに毎月カツカツ」という状態に陥りがちです。
平均年収および年収中央値を見る限り、年収500万円は30代で上位水準ですが、余裕を実感するには家計管理と将来設計が鍵です。固定費を抑え、NISAやiDeCoで月3万円~5万円程度の投資を習慣化するなどの方法も検討してみましょう。
周囲の声に惑わされず、自身の支出を可視化し、計画的な貯蓄を進めれば、心のゆとりが得られます。家計簿アプリなども活用しつつ、余裕ある未来を築いてください。
国税庁長官官房企画課 令和6年分民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 〔年齢階層別の平均給与〕(21ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号5 年間収入階級別
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2-3 年間収入階級別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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