1月27日(火) 8:10
TOYOTOMIの「RS-H29」という灯油ストーブを例に、ランニングコストを計算しましょう。
本製品の最大燃料消費量は、1時間あたり「0.279リットル」です。また、暖房目安は「木造(戸建て)」で8畳まで」です。経済産業省資源エネルギー庁が発表したところによれば、2025年12月15日時点の灯油価格は、1リットルあたり「122.3円」でした。
仮に毎時間、最大燃料を消費したとすると、1時間あたりのランニングコストは以下のように計算できます。
・122.3円×0.279リットル=約34円
1時間あたりのランニングコストは約34円、10時間運転する場合は約340円です。仮に毎日10時間の運転を1ヶ月(30日間)続けた場合、灯油代は約1万200円となります。
続いて、エアコンのランニングコストを計算します。例として、パナソニックの「エオリア X256D」の電力使用量を基に見ていきましょう。
本製品の暖房目安は「6~8畳」、暖房時の消費電力は515ワットです。1時間あたりの電気代は、以下の計算で行います。
・消費電力(ワット)÷1000×料金単価(円/キロワットアワー)
公益社団法人「全国家庭電気製品 公正取引協議会」によると、令和4年7月22日時点における電力料金の目安単価は、「31円/キロワットアワー」です。計算すると、「515ワット÷1000×31円/キロワットアワー=約16円」です。10時間使用すると約160円となり、10時間運転を30日間続けると約4800円になります。
灯油ストーブと比較すると、エアコンのほうがランニングコストは低いようです。上記の条件を前提とした場合、灯油ストーブからエアコンに変えると、ランニングコストが半額近くになる可能性があります。ただし運転モードや製品によって計算が変わるため、一概にはいえません。
コストのみを見れば灯油ストーブよりエアコンのほうが安い可能性がありますが、それ以外にも検討しておきたいポイントがあります。
例えば、「手間」です。灯油ストーブの場合、灯油を買いに行く手間や給油の手間がかかります。また、灯油は危険物であるため、安全リスクにも気を付けなければなりません。
一方、エアコンはスイッチを入れるのみで運転できるため、手間がかかりません。また、安全面においても灯油ほど気を使うことはないでしょう。
また、暖まるスピードについては、灯油ストーブに軍配が上がるといえます。中には灯油ストーブでお湯を沸かしたい、蒸気を加湿器代わりに使いたいと思う人もいるでしょう。外から帰ってきてすぐに暖まりたいときや、身支度で一時的に暖房を入れたいときなどは、灯油ストーブのほうが使い勝手がよいかもしれません。
そのため、速暖性を求めるなら灯油ストーブ、長時間の使用なら暖房費を考えてエアコンなど、目的に応じた使用方法を模索できます。
製品や暖房の仕方によって多少異なる可能性がありますが、一般的に灯油ストーブよりエアコンのほうがランニングコストは安いようです。もちろん将来的に灯油のコストが大きく下がれば、灯油ストーブのコストが低くなるかもしれません。
いずれにしても、灯油ストーブとエアコンでは暖房方法に差異があります。どちらも持っているのであれば、目的に合わせて上手に併用する方法を考えてもよいでしょう。
株式会社トヨトミ 取扱説明書 RS-H29
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果
パナソニック株式会社 エオリア 2026年モデルXシリーズ(家電量販店モデル)
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 その他の質問 Q7.カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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