「男がいるなんて聞いてない」友達の恋人でも同席NG⁉ 妻を縛る夫の異常な嫉妬とは【心理カウンセラーに聞く】

何笑ってんの?嫉妬深い夫からのひと言|異常な嫉妬を見せる夫の深層心理とは⁉︎/(C)前川さなえ/KADOKAWA

「男がいるなんて聞いてない」友達の恋人でも同席NG⁉ 妻を縛る夫の異常な嫉妬とは【心理カウンセラーに聞く】

1月26日(月) 21:30

何笑ってんの?嫉妬深い夫からのひと言|異常な嫉妬を見せる夫の深層心理とは⁉︎
▶【マンガ本編】『うずら男』を最初から読む

パートナーからの嫉妬は、時には深い愛情を感じる瞬間かもしれません。
しかし、それが支配欲からくるものだとしたら、本当の幸せは訪れるのでしょうか?
話題のコミックエッセイ『うずら男 モラハラかまって夫が人間をやめるまで』は、ふたりの男の子を育てる主人公・あすかと、妻に執着しすぎる夫・和史(かずふみ)の夫婦関係が描かれたお話です。
妻からの関心を求める夫は、乳幼児の息子にまで嫉妬。そして、何よりも自分が優先という考え方で、要求が通らないと怒り出すのでした。夫・父親の責任を放棄した「モラハラかまって夫」と、妻の・あすかの行き着く先は…。

■【ストーリー】
夫の不器用で純粋な性格に惹かれ、短い交際期間を経て結婚したあすか。少し空気が読めないところがあるものの「この人なら私のことをずっと愛してくれる」と安心感を抱いていました。そんなある日、あすかは自宅に友人を招き、夫を紹介することに。しかし、いざ友人が来ると夫は口を開かず、不愛想な態度を取ります。夫の態度に困惑したあすかは、その理由を聞いてみますが…。友人が会いに来たことをきっかけに、結婚前は気づかなかった夫の本性が見え始めるのでした。



■友人に不愛想だった理由は…男性がいたから?
男がいるなんて聞いてない。嫉妬の理由に妻は…

友人が帰った後、夫に不愛想だった理由を尋ねると「男がいるなんて聞いてない」と怒っている様子。男性は友人A子の恋人で、あすかには何もやましいことはありません。夫が嫉妬していると知ったあすかは思わず笑ってしまいますが、夫は「何笑ってんの?」と冷たい態度で怒りをぶつけてきます。夫に責められ、とっさに謝ってしまったあすか。そして「ボクが嫌だって思うことは絶対にしないで」と言葉をかけられるのでした。

■本当に愛されている?嫉妬深い夫と妻の心理とは?心理カウンセラー・白目さんに聞いてみた!

妻が友人男性を自宅にへ招いたことに過剰に嫉妬する夫。妻に対し、どこか支配的な言葉をかける夫と、それを受け入れようとする妻の心理とは…?
漫画を読んで気になった素朴な疑問について、心理カウンセラー・白目みさえさんにお話を伺いました。白目さんは、精神科に勤務する傍ら、母親の日常をテーマにした『子育てしたら白目になりました』などを描く、人気コミックエッセイストとしても知られています。

ずっといい奥さんでいてね。妻へ囁く夫

──マンガに出てくる夫のセリフ「ボクが嫌だと思うことは絶対にしないで」「ずっといい奥さんでいてね」という言葉は、どんな心理から出てくるのでしょうか?一見「愛されている」と感じる言葉でも、支配やコントロールの始まりになることがあるのでしょうか?

白目さん:「ボクが嫌だと思うことはしないで」「ずっといい奥さんでいてね」という言葉の背景には、“条件付きの愛”があります。これは「どんなあなたでも見捨てないし愛しているよ」という無条件の愛とは対極にある「私の望む通りのあなたしか受け入れません」という態度のことです。

子どもは親の態度から“愛”を学びます。親の言うことを聞き、相手の顔色をうかがうことこそが愛だと学んでしまうと、大人になってからも、同じように相手に自分の顔色をうかがわせることで“愛そう”としてしまいます。本人にとっては、それが全力の「愛している」なのです。

夫から愛されていると言い聞かせる妻

──妻は「愛されてるの…よね」と自分に言い聞かせるようにて納得しようとしていますが、こうした“自己説得”が始まる関係は、すでに危険信号と言えるのでしょうか?「愛されている」と「支配されている」を混同してしまう心理には、どんな背景がありますか?

白目さん:妻が「愛されてるのよね」と自分に言い聞かせるのは、心の中で鳴っている警戒アラートを無視した危うい行動です。ただし「これは愛じゃないのでは?」と疑えないのは、相手が本気で「これは愛だ」と信じている気持ちに共感してしまうから。共感力が高く、相手を理解しようとする人ほど、“支配=愛”の構図から抜け出せなくなっていくのではないでしょうか。

■本当に愛されているというのは「無条件の愛」
夫の過剰な嫉妬心は、妻をコントロールしたいという欲求からくるものでした。一見「愛されている」と思う言葉でも、それは「自分の望み通りにしなければ受け入れない」という条件付きの愛かもしれません。本当に必要なのは「どんなあなたでも愛している」という無条件の愛です。

また、夫からの支配的な言動を「愛されているから」と言い聞かせるのは、危うい行動だと白目さんは教えてくれました。心が出している警戒アラートを無視せず、自分の本当の気持ちと向き合うことが大切でしょう。



【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師。心理カウンセラーとして精神科に勤務。漫画家としても活動。近著「子育てしたら白目になりました」が好評

文=しゅま
保育士とのダブルワークをしながら2人育児に奮闘するママライター。「無理せずラクに」をモットーに、暮らしを豊かにするアイデアを取り入れながら生活を楽しんでいます。家事・育児・仕事に追われるママの視点で、便利なライフハックを発信します!



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