"うみのうまいもの"を、もっと身近に。「三陸・常磐うみうまフェア」試食会レポート

海の滋味が溶け込んだ濃厚な味わいながら、タラのふっくらした身質で重さを感じさせません。/提供=復興水産加工業販路回復促進センター

"うみのうまいもの"を、もっと身近に。「三陸・常磐うみうまフェア」試食会レポート

1月26日(月) 9:00

今年で6回目を迎える「三陸・常磐うみうまフェア」。2026年は過去最大規模となり、関東・愛知・関西・広島・福岡の全国5エリア、全136店舗が参加。
【写真】もしかしてうみうまキャプテンが吸っているのはホヤ?


三陸・常磐地域の水産加工品の魅力を伝える取り組みとして、今年で6回目を迎える「三陸・常磐うみうまフェア」。2026年は過去最大規模となり、関東・愛知・関西・広島・福岡の全国5エリア、全136店舗が参加します。

フェアに参加する飲食店と水産加工業者が一堂に会し、三陸・常磐の海の恵みを生かした料理を披露。


その開催を前に行われた試食会では、フェアに参加する飲食店と水産加工業者が一堂に会し、三陸・常磐の海の恵みを生かした料理が披露されました。今回は、その試食会の様子を中心に、フェアに込められた背景や想いをお伝えします。

■「うみうま」の想い

寒流と暖流が交わる、世界三大漁場のひとつにも数えられる三陸・常磐で育まれた"うみのうまいもの"を厳選し、「安心して選べて、日々の食卓や外食で楽しめる形」で届けている。


「UMIUMA(うみうま)」は、2011年の東日本大震災で大きな被害をうけた三陸・常磐地域の加工業者の販路回復を支援するために生まれた、東北応援ブランドです。水産加工品の安全性やおいしさはもちろん、その背景にある作り手のこだわりや想いまでを国内外に発信しています。

公式サイトでは、各地の水産加工業者への取材をとおして、ものづくりへの姿勢や現場の声にふれることができるほか、三陸・常磐ならではの絶品水産加工品を幅広く紹介。地域に根差した産業と食文化の魅力を、身近に感じられます。

運営するのは、復興水産加工業販路回復促進センター。2015年4月に設立され、東日本大震災で被災した地域の水産加工業を支援し、販路回復を目指す事業者をサポートしてきました。

寒流と暖流が交わる、世界三大漁場のひとつにも数えられる三陸・常磐で育まれた"うみのうまいもの"を厳選し、「安心して選べて、日々の食卓や外食で楽しめる形」で届けていくことが、このフェアの根底にあります。


■三陸・常磐のいま

試食会冒頭では、復興水産加工業販路回復促進センターの代表機関である全国水産加工業協同組合連合会 業務部 課長の弥永健次郎さんが登壇。水産加工業を取り巻く現状とフェアに込められた想いが語られました。

復興水産加工業販路回復促進センターの代表機関である全国水産加工業協同組合連合会 業務部 課長の弥永健次郎さん。


「東日本大震災から年月が経ち、工場や設備の復旧は着実に進んできた一方で、失われた販路の回復や人手不足といった課題はいまも残っています。復興水産加工業販路回復促進センターでは、こうした現状に向き合いながら、水産加工業者を支援してきました。『うみうまフェア』では、全国の飲食店とタッグを組み、料理人の技をとおして、水産加工品のおいしさを体感してもらうことを目指しています」(弥永さん)

■食べて知った、三陸・常磐のおいしさとこだわり

■キンキの煮付け|素材のよさが、ひと口でわかる

『GINZA ONO Gratia - Smoke Dining』のキンキの煮付け。


最初に登場したのは、上質な脂がのったキンキの煮付け。提供したのは、薪火料理を得意とする『GINZA ONO Gratia‐Smoke Dining‐』です。

大興水産の「冷メンメラウンドIQF」。脂のりのよいキンキを急速冷凍することで、鮮度と旨味をしっかりキープ。


使用されているのは、大興水産の「冷メンメラウンドIQF」。脂のりのよいキンキを急速冷凍することで、鮮度と旨味をしっかりキープしています。表面を薪でさっと炙り、旨みを閉じ込めてから煮付けることで、火入れしても身崩れせず、ふっくらとした仕上がりに。

肝まで美しく残り、最後まで楽しめるのは、鮮度管理の高さゆえ。


箸を入れると、身からじゅわっと広がる甘みと脂のコク。肝まで美しく残り、最後まで楽しめるのは、鮮度管理の高さゆえです。九州のジョーキュウ醤油を使った甘くやさしい味付けが、キンキの旨みを引き立て、三陸・常磐を訪れたかのような味わいを感じさせてくれました。

■穴子のラケとミラノ風リゾット|穴子を洋で楽しむ、新しいおいしさ

『GOOD MORNING CAFE 中野セントラルパーク』の「穴子のラケとミラノ風リゾット」。


続いては、『GOOD MORNING CAFE 中野セントラルパーク』から、和食のイメージが強い穴子を、洋風メニューに仕立てた「穴子のラケとミラノ風リゾット」です。

中澤水産の「開き穴子」。生きたまま生け簀で管理し、注文を受けてから手作業で加工。


穴子は中澤水産の「開き穴子」。生きたまま生け簀で管理し、注文を受けてから手作業で加工されています。一般的に穴子は冬に脂がのる魚といわれますが、潮目にあたり、プランクトンが豊富な海で育つ相馬の穴子は、一年を通して脂のりがよく、おいしさが続くのが特徴です。ふっくら蒸して照り焼きにすることで、その魅力が存分に引き出されています。

サフランとパルミジャーノが香るミラノ風リゾットに、穴子の旨みが重なり、後味は驚くほど軽やか。


サフランとパルミジャーノが香るミラノ風リゾットに、穴子の旨みが重なり、後味は驚くほど軽やか。「普段は冷凍品を使わない」という料理人も、その品質の高さと加工技術に感動し、「ぜひ多くの人に知ってほしい」と語っていました。

■三陸の恵み 海グラタン|ほっとする、親しみやすい味わい

「あばら大根 西葛西店」の「三陸の恵み 海グラタン」。


三皿目は、「あばら大根 西葛西店」の「三陸の恵み 海グラタン」。

八戸港に水揚げされたマダラを使った、マルゲン水産の「冷凍真たらフィーレ」。


八戸港に水揚げされたマダラを使った、マルゲン水産の「冷凍真タラフィーレ」を中心に、ワカメや牡蠣など、三陸の食材を使用。海の滋味が溶け込んだ濃厚な味わいながら、タラのふっくらした身質で重さを感じさせません。

海の滋味が溶け込んだ濃厚な味わいながら、タラのふっくらした身質で重さを感じさせません。


アクセントに加えたガリが全体を引き締め、どこか和の趣も。外食で味わう一皿でありながら、「家の食卓でもこんな素材を使えたら」という想像がふくらみました。

■飲食店と水産加工業者をつなぐフェア

「うみうまフェア」は単なるご当地フェアではありません。飲食店の技と、水産加工業者の確かな目利き、加工技術が出会うことで、新たな価値が生まれています。

2026年のフェア開催中は、岩手県盛岡市出身の俳優・戸塚純貴さんが演じる「うみうまキャプテン」主演のCMも開催地域で放映予定。


2026年のフェア開催中は、岩手県盛岡市出身の俳優・戸塚純貴さんが演じる「うみうまキャプテン」主演のCMも開催地域で放映予定。三陸・常磐への魅力を、より多くの人に届けてくれそうです。

「安心して選べる」「おいしさに理由がある」ーーそんな水産加工品が、自然と私たちの日常へ。試食会をとおして、「うみうまフェア」の目指す未来が伝わってきました。

【三陸・常磐うみうまフェア概要】

「三陸・常磐うみうまフェア」2026年2月1日(日)~2月28日(土)開催。


期間:2026年2月1日(日)~2月28日(土)
参加店舗数:全136店舗
(関東:40店舗、愛知:28店舗、関西:21店舗、広島:23店舗、福岡:24店舗)




***

「三陸・常磐うみうまフェア」オリジナルメニュー例。


三陸・常磐の"うみのうまいもの"を、この機会にぜひ味わってみてください。


文=編集部A


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