ダーレン・アロノフスキー監督の2作目を4Kリマスター化した「レクイエム・フォー・ドリーム4Kリマスター」が、2月6日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開される。このほど、アメリカ映画界の伝説的女優エレン・バースティンが、アロノフスキー監督との撮影を振り返るインタビューと、観る者に強烈なトラウマを刻み込む本編シーンをとらえた特別映像が公開された。
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わずか6万ドルの低予算で製作したデビュー作「π パイ」でサンダンス映画祭最優秀監督賞を受賞。「ブラック・スワン」「ザ・ホエール」でアカデミー賞を受賞し、「レスラー」ではヴェネツィア国際映画祭金獅子賞に輝くなど、商業的にも作家的にも大きな成功を収めてきたアロノフスキー監督。
「レクイエム・フォー・ドリーム」でエレン・バースティンは、大好きなテレビ番組への出演を夢見てダイエット目的で“痩せ薬”を服用したはずが、次第に薬物依存へと堕ちていく――孤独な未亡人サラを演じた。この作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたほか、2000年インディペンデント・スピリット賞主演女優賞など、数多くの映画賞を獲得。ホラー映画の金字塔「エクソシスト」(1973)で強烈な印象を残し、マーティン・スコセッシ監督作「アリスの恋」(1974)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。近年ではクリストファー・ノーラン監督「インターステラー」(2014)など、舞台・映画・ドラマを横断して第一線で活躍し続けている。
本作への出演オファーを受けた時点で、すでに“アメリカの伝説的俳優”として確固たる地位を築いていたエレン。しかし、アロノフスキー監督のデビュー作「π パイ」を観てその才能を確信、ギャランティを度外視して出演を決断したという。
公開された特別映像では、そんな彼女が若き気鋭監督との関係を「最高のダンスパートナーのようでした」と振り返り、<あるエピソード>を交えながら、「本当に大切な教訓になりました」「心の中から聞こえる声に従って、表現する必要があります」「これまでで最高の演出です」と、その手腕を惜しみなく称賛するもの。同時に、ドラッグ中毒に侵され、焦点の合わない視線と蒼白な顔で「収録がいつなのか知りたいの」「テレビに出たいだけなの」と、うわごとのように繰り返すサラの姿も収められ、観る者が直視することをためらうほど生々しく、残酷な<地獄>のシーンであると同時にエレン・バースティンという俳優の凄みをまざまざと感じさせる映像となっている。
イギリスの映画誌「EMPIRE」が選ぶ「落ち込む映画」第1位(2009)、アメリカのWebサイト「Taste of Cinema」が選ぶ「心が砕ける傑作ベスト20」第1位(2016)に輝くなど、観れば必ず心がえぐられる「トラウマ級の傑作」として映画史にその名を刻む本作。ほかにジャレッド・レト、ジェニファー・コネリーらが出演している。なりたい自分になるため、夢を叶えるための“手段”として薬物に手を出した者たちが、依存症となり薬物に溺れ堕ちていく姿を、圧倒的なビジュアル、強烈な映像センスで描いている。
【作品情報】
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レクイエム・フォー・ドリーム
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