1月23日(金) 8:30
NISAは、正式には「少額投資非課税制度」といいます。英語では “Nippon Individual Savings Account” と表記され、その頭文字を取ってNISAと呼ばれています。
NISAは、金融商品ではありません。銀行の預金口座や証券会社の特定口座と同じように、株式や投資信託などの金融商品を管理するための「非課税の口座」です。
NISA口座で管理できるのは、金融庁が認めた上場株式や投資信託などの金融商品です(※1)。
NISA口座で管理している株式や投資信託から得られる配当や分配金、また売却したときに得られる利益にかかる税金が、図のとおり非課税になります(※1)。
これまでNISAには、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAといった制度がありましたが、2024年から新しい制度に変わりました。ここからは、新NISAについて解説します。
新NISAは、表1のとおり18歳以上であれば誰でも開設できます。ただし、開設できる口座は一人につき1口座までです。なお、金融機関は年ごとに変更することができます。
非課税で利用できる期間については、これまでのNISAは期限が決まっていましたが、新NISAでは期限がなくなりました。
新NISAでは、同じ口座のなかに「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、それぞれ年間の投資上限額や、非課税で保有できる限度額が決められています。
成長投資枠では、上場株式やETF(上場投資信託)、J-REIT(日本版不動産投資信託)などを購入できます。一方、つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁の基準を満たした投資信託のみです。
普通預金や定期預金を管理する預金口座、証券会社で株式や投資信託を管理する特定口座、そしてNISA口座を比べると、その違いは表2のとおりです。
ここでは、200万円を普通預金に1年間預けた場合と、200万円で投資信託を購入し、特定口座やNISA口座で管理した場合の違いについて見ていきます。
普通預金の金利を年0.200%とし、投資信託の年間利回りが0.2000%と2.000%で比べたときの税引き後の利息と配当金の手取り額は、表3のとおりです。
NISAは、株式や投資信託を非課税で管理できる証券口座です。NISAを利用すると、配当金や売却したときの利益に税金がかかりません。
そのため、200万円を普通預金に1年間預けた場合と比較すると、同じ利回りであっても、NISA口座で投資信託を管理したほうが、手取り額は多くなります。また、普通預金の金利より、投資信託の利回りのほうが高くなることが一般的です。
ただし、普通預金は元本が保証されており、金利もあらかじめ決まっている一方で、投資信託は、価格や配当が変動し、元本が保証されていない点には注意が必要です。
(※1)金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
(※2)日本証券業協会 NISA口座の開設・利用状況(2025年6月末時点)
執筆者 : 辻章嗣
ウィングFP相談室代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士
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