「家でお風呂に入らなければ節約」は本当? 月8200円のジム代とガス・水道代を比べてみた

「家でお風呂に入らなければ節約」は本当? 月8200円のジム代とガス・水道代を比べてみた

1月22日(木) 4:40

「ジムに通って毎日シャワーを浴びれば、家のお風呂に入らずに済んで水道光熱費が下がるのでは?」――ガス代や水道代が上昇する中で、こうした節約アイデアを考える人もいるかもしれません。 一方で、ジムには月会費がかかるため、本当に家計全体で得になるのかは冷静に数字で確認する必要があります。 本記事では、月8200円のジム代を支払ってシャワーを使う場合と、自宅で湯船に浸かり、シャワーも併用する入浴を続けた場合を比較し、「家でお風呂に入らないと節約になるのか」を一般的な前提条件で試算します。

家庭でお風呂に入る場合のコストはどれくらい?

ここでは、自宅で「湯船に浸かる+シャワー10分間」を行うケースを想定します。
 
浴槽に張るお湯は200リットル、シャワーは1分あたり約10リットル使うと仮定すると10分で100リットルとなり、1回の入浴で使う水量は合計300リットルです。
 
水道代は地域差がありますが、ここでは1リットルあたり約0.25円として計算します。この前提では、300リットルの水道代は約75円となります。
 
次にガス代です。水温15度の水を40度まで温めるとすると、上昇温度は25度です。水量300リットル、発熱量を1万750キロカロリー/立方メートル、熱効率を80%、ガス料金単価を135円/立方メートルとした場合、計算式「上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価」に当てはめると、ガス代は約118円となります。
 
以上を合計すると、「湯船200リットル+シャワー10分間」の入浴1回あたりの水道・ガス代は約193円が目安です。なお、追いだきの有無や季節による水温差、浴室の断熱性能などにより、実際の金額は前後します。
 

1ヶ月分にするといくらになる?

この前提で1日1回、毎日入浴した場合、1回約193円×30日で、月あたりの入浴コストは約5790円となります。浴槽の清掃に使う水や浴室暖房などは含めていませんが、自宅で湯船とシャワーを併用する入浴を毎日行う場合の目安は、月5000円台後半~6000円程度と考えられます。
 

月8200円のジムでシャワーを使う場合

一方、月会費8200円のジムに通い、毎回ジムのシャワーを利用する場合、自宅での入浴にかかる水道代・ガス代は減らせる可能性があります。多くのジムではシャワー利用料が会費に含まれており、追加費用はかかりません。
 
ただし、ジムまでの交通費や移動時間、利用しない日がある可能性、湯船に浸からずシャワー中心の生活になる点は考慮が必要です。
 

入浴コストだけで比べると節約になる?

数字だけを単純に比較すると、自宅で毎日入浴する場合は月約5790円、ジム代は月8200円です。入浴だけを目的に考えると、ジムの方が月2400円程度高くなる計算になります。
 
このため、「家でお風呂に入らなければ節約になる」というより、入浴コスト削減だけを目的にジムに通うと、家計負担が増える可能性が高いといえます。
 

ジム通いが意味を持つケースもある

もっとも、ジム代はシャワー代だけではなく、運動設備の利用や健康維持といった価値を含んでいます。もともと運動目的でジムに通い、その結果として自宅の入浴回数を減らせるなら、水道光熱費削減が「上乗せ効果」として働く可能性があります。
 
例えば、週5日ジムに通い、その日は自宅で入浴しない場合、月およそ20日分の入浴コストが減るでしょう。この場合、削減額は約193円×20日=約3860円となり、ジム代8200円から差し引くと、実質的な負担は4300円程度と整理できます。
 

見落としがちな注意点

一人暮らしであれば、入浴回数を減らした分だけガス・水道使用量が下がりやすい一方、家族世帯では他の家族が入浴するため、自分だけが入浴をやめても削減効果が限定的になることがあります。
 
また、冬場はシャワーだけでは体が温まりにくく、結局自宅で湯船に浸かる回数が増えるケースも考えられます。節約を目的とするなら、追いだきを控える、湯量を見直す、シャワー時間を短くするなど、家庭内での調整の方が現実的な場合もあります。
 

まとめ

一般的な前提で試算すると、湯船200リットルに浸かり、シャワー10分を使う入浴のコストは1回約193円、1ヶ月では約5790円が目安です。これに対し、月8200円のジム会費は、入浴だけを目的にすると節約にはなりにくい結果となります。
 
一方、運動目的でジムに通う人が、その分自宅の入浴回数を減らせるなら、水道光熱費削減が副次的なメリットになる可能性はあります。重要なのは、シャワー代だけで元を取ろうと考えるのではなく、生活スタイル全体の中で無理なく続けられるかを確認したうえで判断することといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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