1月20日(火) 4:20
パイロットの平均年収を、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」から確認してみましょう。こちらの調査では、パイロットは「航空機操縦士」に分類されています。
年収を「きまって支給する現金給与類×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で計算すると、令和6年の調査における航空機操縦士の年収は次の通りです。
・126万8400円×12ヶ月+174万9900円=1697万700円
航空機操縦士の次に年収が高い職業は「医師」の1338万100円ですが、それよりも350万円以上高い水準です。
また、国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、全給与所得者の平均給与は478万円ということなので、パイロットの平均年収は全体平均を1200万円以上上回っていることが分かります。
パイロットの平均年収が高い理由のひとつは、責任の重さにあると考えられます。大勢の乗客の命を預かることへの緊張やプレッシャーが常にともなう仕事でありながら、勤務が不規則であることから、肉体的な負担も大きいはずです。
また、医師などの職業も同様ですが、専門性の高さも年収につながっていると考えてよいでしょう。パイロットになるためには非常に倍率の高い就職試験を突破し、採用後もトレーニングを積み重ねなければなりません。
さらに、心身の状態を常に整えておき、万全な体調で操縦できるようにしておく必要があります。体調を崩してしまうと簡単には復帰できず、そのままパイロットに戻れなくなる人もいるようです。
そのようなリスクを抱えていることも、パイロットの年収が高い理由のひとつでしょう。
パイロットの平均年収は、年齢によっても大きく変わります。
前述の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、航空機操縦士の年齢別の平均年収は表1のようになっています。
表1
| 年齢階級 | 平均年収 |
|---|---|
| 20~24歳 | 322万4900円 |
| 25~29歳 | 696万800円 |
| 30~34歳 | 1234万3300円 |
| 35~39歳 | 1650万3300円 |
| 40~44歳 | 2062万2500円 |
| 45~49歳 | 2190万3200円 |
| 50~54歳 | 2656万4000円 |
| 55~59歳 | 2910万9100円 |
| 60~64歳 | 1495万5600円 |
| 65~69歳 | 1513万500円 |
| 70歳以上 | 1008万1500円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
パイロットの年収が最も高くなるのは「55~59歳」の2910万9100円、次いで「50~54歳」の2656万4000円です。年齢によっては年収2000万円を超えることも珍しくないでしょう。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、パイロットの平均年収は1697万700円で、次に年収が高い医師より350万円以上、給与所得者全体の平均給与より1200万円以上上回っていることが分かります。
パイロットの平均年収が高い理由は、責任の重さやリスクの大きさ、専門性の高さなどが挙げられます。年齢によっては年収が3000万円近い金額になることもあるようですが、それだけ大変な仕事であると考えてよいでしょう。
e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)、表番号5 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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